国内
2013.12.07
サントリー、NECにリベンジ 喪章発案のSHデュプレアが魅せる
<トップリーグ 2013−2014 2ndステージ Aグループ 第2節>
NEC 24 − 52 サントリー
(2013年12月7日/東京・秩父宮ラグビー場)
NEC 24 − 52 サントリー
(2013年12月7日/東京・秩父宮ラグビー場)
天国へ旅立ったマンデラ元大統領への思いを胸に、奮闘した南ア出身のデュプレア
(撮影:高塩隆)
(撮影:高塩隆)
2季連続王者のサントリーが、9月14日の1stステージ第3節で33−34と屈したNECに52−24で勝った。会場の東京は秩父宮ラグビー場の季節と同じく、リベンジを果たした勝者も大きく変わっていた。
先の敗戦の裏には、年間計画があった。シーズン序盤、サントリーは試合直前でも激しい鍛錬をする。クライマックスにピークを迎えるためで、多くの主力を怪我で欠いた今季も然り。当時の試合には、やや疲れた若手が出ていたのだ。だから、実は公式戦連勝を25で止めた瞬間でもある9月の敗戦後、大久保直弥監督は「意外と、サバサバしてます」。
この午後、サントリーは前回対戦で潰された接点周辺より、少し外側や進行方向と逆への攻めを重視。「NECさんの守備の幅を広げ、スペースを見つけた」と指揮官は語り、2ndステージは2連敗となったLO村田毅は「逆目を多用していた。しっかり前を見なきゃ」と悔やんだ。
殊勲は、南アフリカ代表のSHフーリー・デュプレアだ。母国のネルソン・マンデラ元大統領逝去にともない喪章着用を発案。芝の上では「チームを良くするのが役割」とキック、パスで味方の快適さを呼んだ。
(文・向風見也)