国内 2013.11.30

パナソニック、HO堀江主将らの奮闘でセカンドステージ白星発進

パナソニック、HO堀江主将らの奮闘でセカンドステージ白星発進
<トップリーグ 2013−2014 2ndステージ 第1節 グループA>
パナソニック 24 − 20 ヤマハ発動機
(2013年11月30日/埼玉・熊谷ラグビー場)

panasonic

力強い走りでビッグゲインするパナソニックのFL西原忠佑
(撮影:AKI NAGAO)

 本日もポジション不詳。南半球トップのスーパーラグビー、レベルズにも在籍のパナソニック主将、HO堀江翔太は、グラウンド中盤の左タッチライン際にいた。味方ボールの接点は逆側にあり、本来の役割に沿えばそこで身を削るところ。しかし国内リーグでは最前線からあえて離れ、持ち前の起用さを活かすのだ。
 チームメイトから球を受けるや縦に進む。前方へ真っ直ぐキックし、それを敵陣ゴール前で自ら確保した。仲間が右へ攻め込むと、自身は左でそのまま待機。最後はSHイーリ ニコラスに「空いてる」と促され、こちらもライン際で勝ち越しトライを挙げる。後半5分のことだった。
 チームはその後も加点し、残り15分で21−7とした。逃げ切りか。否。大らかなHO堀江主将も、「しょうもないミスを」と辛口だ。前半は攻めあぐねたヤマハは27分、パナソニックがラインアウトから不用意に投げたボールをさらい、約75メートルを3人で走り切る。以後、先行する側は反則を重ね、後半35分には21−20と1点差に迫られた。
 ラストワンプレー。やはりペナルティから危機を迎えた。何とか逃げ切り、主将は呟く。「疲れたぁ」

(文・向 風見也)

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