人口数世界4位のインドネシア IRB正式加盟国に
アジア5カ国対抗戦で4部リーグ(ディビジョン3)に属するインドネシアが、IRB(国際ラグビーボード)の正式加盟国として承認されました。2013年11月20日にアイルランドの首都ダブリンで開かれたIRB臨時総会で決定。これで、IRBの正加盟協会(国・地域)数は101となり、ブルネイの準加盟も認められたため、メンバー協会のトータルは119に増えました。
インドネシアラグビー協会は2008年5月にIRBの準会員となり、アジアラグビー協会のメンバーとして定期的に同地域の大会や会議などに出席してきました。さらに、国内オリンピック委員会にも認められており、世界第4位の人口数(約2億3800万人)を誇るインドネシアで、ラグビーを発展させ続けています。熱心な役員がいて協会はしっかり組織化されており、現在の競技人口は約670人(内360人が若者)、10チームによる国内選手権大会も行われているそうです。代表チームはアジア5カ国対抗戦などで奮闘中。IRBフルメンバーステータスの基準を満たしました。
2019年に日本がアジアで初めてラグビーワールドカップを開催することとなり、IRBは今後も同地域での普及活動や競技力向上の支援などにどんどん力を入れていくでしょう。世界の若者の60%がいるアジアは戦略的に重要な地域であり、IRBはアジア協会と協力しながら、毎年300万USドル(約3億円)以上をつぎ込んでいます。
もちろん日本ラグビー協会も、アジアラグビーへの貢献活動「アジアスクラムプロジェクト」の一環として、日本協会のコーチ有資格者をインドネシアなどに派遣し、現地の指導者養成や選手育成、普及活動などを行い、アジアの国同士の協力体制構築にも取り組んでいます。
2019年ワールドカップ出場はインドネシアにとっては大きすぎる夢かもしれませんが、アジアの仲間として、ラグビーファミリーとして、6年後は一緒に笑顔で楕円球の祭典に参加してほしいものです。