快挙続いたイタリア勢 ゼブレがセルティックリーグで歴史的初勝利!
アイルランド、ウエールズ、スコットランドの強豪クラブが集うセルティックリーグに仲間入りしたものの、結果を残すのに苦労していたイタリア勢だが、参戦して2季目のゼブレが、ついに歴史的初勝利を手にした。
20日、セルティックリーグ(ラボダイレクト・プロ12)の今季第3戦目として、敵地に乗り込んでカーディフ・ブルーズ(ウエールズ)と対戦したゼブレは、30−25でファイナルホイッスルを聞いた。
3点差を追う後半26分、ゼブレはSOの絶妙なショートキックと確かなサポートプレーで中央に穴を開け、U20イタリア代表WTBでもあるダヴィッド・オディエテがポスト下に飛び込んでリードを奪った。終盤には、ハーフウェイからボールを動かして細かくつなぎ、最後は元オールブラックスのSHブレンダン・レナードがトライ。残り5分のところで、途中出場PRがイエローカードをもらって数的不利となったイタリアのチャレンジャーは、その後のスクラムでフロントローを埋めるためベンチに座っていた3番を呼び戻した際、代わりに誰もフィールドの外に出ず、15人 vs. 15人で戦うという混乱があったものの、ゼブレの粘り強い守りは最後まで続き、歓喜の瞬間を迎えた。
イタリア勢がセルティックリーグに参戦するようになったのは2010−11シーズンから。そのときリーグに属していたアイロニが経営破たんのため離脱した2012年に、パルマを本拠地とするプロチームのゼブレが誕生した。初挑戦の昨季は22戦全敗。今季も開幕から2連敗していたが、2013年9月20日、カーディフ・アームズパークで歴史を作った。
同日はもう一つのイタリアチーム、ベネトン・トレヴィーゾが、欧州チャンピオンになったこともあるアイルランドの強豪マンスターを29−19で下しており、イタリアのラグビーファンにとっては嬉しい一日となった。