海外 2013.09.02

ジュアン・スミスが引退撤回! 欧州王者トゥーロンと1年契約

ジュアン・スミスが引退撤回! 欧州王者トゥーロンと1年契約


Juan


 


 左足のアキレス腱を再建できず、今年のスーパーラグビー開幕直前に現役引退を表明した南アフリカ代表69キャップ保持者のジュアン・スミス(32歳)が、再チャレンジを決意し、昨シーズンのヨーロッパ王者であるトゥーロン(フランス)と1年契約を結んだことが明らかになった。9月2日、世界的に有名なラグビー専門サイト『PLANET RUGBY』など複数の海外メディアが報じた。



 強いリーダーシップを持つブルームフォンテーンの英雄で、チーターズで長年キャプテンを務めていたスミス。全盛期の頃は、ハードタックラー、力強いボールキャリアーとして相手チームから恐れられ、ラインアウトスキルも高く、ブレイクダウンでも激しい運動量豊富な超一流選手だった。2007年ワールドカップでは全7試合に出場(6試合先発)して優勝に貢献。当時、南ア代表ヘッドコーチだったジェイク・ホワイト(現 ブランビーズHC)は、彼を「世界最高のブラインドサイドFL」と絶賛していた。



 勇敢なハードワーカーゆえケガは付きものだったが、2011年2月のブルズ戦(スーパーラグビー)で左足のアキレス腱を断裂し、これが致命傷となった。同年のワールドカップ出場を自ら辞退。4度の手術と、2年間のリハビリ生活を経て今年2月のプレシーズンマッチで久々にグラウンドへ帰ってきたが、試合中に古傷を悪化させ、医師の助言を受けて引退の道を選択していた。



 トゥーロンのメディカルテストもクリアしたと伝えられており、プレーには問題ないという。



 今季はフランス国内リーグ(トップ14)と欧州タイトル(ハイネケンカップ)の2冠を狙うトゥーロンだが、先週末は格下のグルノーブルに敗れるなど開幕ダッシュに失敗しており、ムラド・ブジェラル同クラブ会長のジュアン・スミスに対する期待は高い。資金力豊富なクラブチームであるトゥーロンには世界的プレーヤーが多く在籍しており、WTBブライアン・ハバナ、LOバッキース・ボタ、LO/FLダニー・ロッソウ、FL/NO8ジョー・ファンニーカーク、SHマイケル・クラーセンズという5人の南ア代表スターがいる。


 

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