国内 2013.09.01

リコー×コカ・コーラWは、互いにとどめ刺せず。

リコー×コカ・コーラWは、互いにとどめ刺せず。

後半2分にトライを決めたコカ・コーラウエストWTB小柳泰貴(撮影/松本かおり)

 

 

【ジャパンラグビートップリーグ2013-2014 第1節】
2013年8月31日/東京・秩父宮ラグビー場
リコー 27-27 コカ・コーラウエスト

 

 

 

 接点からの鋭い球出しを目指す前年度10位のリコーが、大外のランナーを走らせる。
 2季ぶり昇格のコカ・コーラウエストは、躊躇なく左右に球を散らす。守備背後へのキックでもトライラインを割った。

 

 球持てばどちらも長所を発揮するシーソーゲームは、後半28分に流れが決まりそうだった。
 コカ・コーラWのLOトーマス・バイオレスが一時退場となり、間もなくリコーは、それまで優勢だったスクラムを得る。敵陣ゴール前だ。4点のリードをさらに広げたかった。

 

 が、笛が鳴る。リコーがレフリーの合図より早く前に出たから、とのことだ。
「メンバーチェンジしたばかりで、対応が難しかった」とFL野口真寛ゲーム主将。7分前、日本代表のPR長江有祐が退いていた。最前列中央のHO森雄基は、「健太(替わって入ったPR辻井)は頑張った。僕のリードが…」。
 いずれにせよ好機を逸した。そして後半36分にはトライを許し、勝ち越された(24 -27)。

 

 試合終了直前、コカ・コーラWが反則。リコーのFBピータース・ダニエルがペナルティーゴールを決め、引き分けた80分。打ち合いを制するのに必要なプレーの一貫性は、両者、作り上げている最中か。

 

(文・向風見也)

 

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