カナダ、中2日もなんのその トンガも撃破でPNC3連勝! 初V王手
パシフィック・ネーションズカップ(PNC)に今年から初参戦しているカナダ代表の勢いが止まらない。地元キングストンで現地時間8日、世界ランキング11位のトンガ代表と対戦し、36−27で勝利を収めた。18年ぶりにフィジー代表を破ってからわずか中2日のハードスケジュールだったにもかかわらず、SOナイサン・ヒラヤマなどがビッグゲインを連発し、3トライを獲得。これで3勝0敗(勝点12)となり、PNC首位をキープした。
一方のトンガ代表は、開幕戦で日本代表を下したものの、敵地で格下(世界ランキング14位)のチームに敗れ、1勝1敗(勝点6)で3位のまま。
また、2試合を残す日本代表だが、現在0勝2敗(勝点0)であり、今季PNCで優勝の可能性はなくなった。
カナダ対トンガ。この試合で大きなポイントとなったのは、6−7のトンガ代表リードで迎えた前半34分だった。両チームがエキサイトし、トンガのPRエディー・アホレレイが暴力行為でレッドカード、一発退場となった。その2分後、カナダはペナルティゴールで逆転する。
2点リードで後半に入ったカナダの勢いは止まらない。44分、SOヒラヤマが自陣22メートル内から14人となった相手防御網を一気に突き破り、左サイドから上がってきたWTBマット・エヴァンズがサポートしてゴールへ駆け抜けた。その3分後には、ハーフウェイ付近でトンガ代表FLニリ・ラトゥのキックが中途半端になり、ボールをキャッチしたカナダNO8から10→14とつないで、2トライ目。南海の熱き男たちがまだ冷静さを取り戻せず、さらに1人がショルダータックルでイエローカードをもらい13人となっている間、カナダは再びゴールラインを越え、56分までに33−10となった。
終盤、エンジンをかけ直したトンガが3トライを挙げる猛攻で、76分までに33−27と、ワンプレーで逆転可能な6点差に迫ったが、試合終了直前、カナダのFBジェームズ・プリチャードがこの日7本目のゴールキックも完璧に決め、エキサイティングゲームに決着がついた。
カナダ代表は残り1試合。6月19日に愛知・瑞穂公園ラグビー場で行われる日本代表戦に勝てば、全勝でのPNC初優勝となる。