海外
2013.05.25
暴力に走った南ア高校生 80週間のプレー禁止
南アフリカのキンバリーで今月上旬に行われた高校生の試合で、18歳のFLが相手チームのLO選手に殴るなどの暴力をふるったため、80週間のプレー禁止という厳しい処分を科されたことが明らかになった。5月23日、現地新聞の『Beeld』(電子版)が報じた。
同紙のインタビューに応じた被害者の話によれば、“事件”は試合前半に発生。ラックでの激しい攻防のあと、自制心を失った18歳のFLが相手LO(被害者)を引っ張ってあおむけに倒し、顔面を殴ったという。当然、レフリーからレッドカードが提示されたが、気が立っている加害者は再び被害者のもとへ近づき、顔面に頭突きをし、倒れて頭を抱え込み目を閉じるしかなかった被害者をさらに数発殴るという卑劣な行為におよんだ。
殴られた方の選手は、相手に科された80週間(約1年半)のプレー禁止という罰は厳しいと感じながらも、「人は反則を犯す前によく考えなければなりません」との言葉を残した。
そして、重い処分を下した管轄組織、グリクアランドウェスト・ラグビー協会のCEOは、「そのような反則を容認することはできないという非常に強いメッセージだ」とコメントしている。
自らをコントロールできず厳罰を科された18歳の若者は、仮にラグビーへの情熱を保ち続けたとしても、2015年までプレーを再開することはできない。