国内 2013.05.05

【関東大学春季大会】早大が大勝スタート! 機動力に磨きかける。

【関東大学春季大会】早大が大勝スタート! 機動力に磨きかける。


今季、早大の主将を務めるPR垣永真之介。1トライも挙げた。(撮影/松本かおり)


 



 関東大学対抗戦Aで昨季4位の早大は5月5日、東京・上井草の早大グラウンドで今季の初陣を迎えた。第2回関東大学春季大会の中大戦を56−5で大勝し、PR垣永真之介は「皆で一丸となってトライを取りに行く」と展望を語った。


 



 2008年度以来の大学日本一を狙う早大は、春先は個々のサイズアップと並行して持久力と瞬発力の強化に時間を割いた。今季初の実戦となるこの日は、序盤から左右に球を振り着実に加点。20歳以下日本代表のWTB荻野岳志は、体重を昨季から5kgアップの78kgにしたことで「全然、動けていない」と首を傾げるも、鋭い出足のステップを披露。右への展開からパスを受けた前半22分には、守備網の間を駆け抜けトライを決めた。チームは、献身的に動き回って着実にスペースを突く攻めを目指している。PR垣永は「今年の原型というではないけど、そういうものは見せられた」と話した。


 



 もっとも、大学選手権4連覇中である帝京大などのライバルを見据えると、課題も口をつく。FL金正奎は「ファーストゲームで展開ラグビーができたのはよかったですけど、相手がディフェンスしたい方向に攻めてしまっていた」と語り、後藤禎和監督も「拮抗した試合で、(身体の)でかい相手とぶつかったときにどうなるか」と、この日のスコアを過大評価しなかった。


 



 一方、前年度は関東大学リーグ戦1部で6位だった中大は道半ばか。7人制日本代表のWTB羽野一志は、ボールの継続に関して「ワセダはタックラーへの2人目(のサポート)が速い。こっちは1人で倒れてしまった。そこをちゃんとクリアすれば…」と前向きに分析した。


 


                                                                    文/向風見也


 


 



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