ジャパン離脱組のいま 小野澤は万全 廣瀬&長江は長期リハビリ中
復帰が待たれる廣瀬、長江、小野澤(左から)
(撮影:BBM)
アジア五カ国対抗(A5N)を戦うラグビー日本代表は、WTB廣瀬俊朗主将が1日の練習で肉離れをおこし、復帰は6月中旬か。かねてから故障でチームを離れていたPR長江有佑、WTB小野澤宏時は同日、練習会場である東京・府中のサントリーグラウンドでエディー・ジョーンズ ヘッドコーチ(HC)と面会した。
WTB廣瀬は現在、入院中。復帰の見通しについて「リハビリが3〜4週間は必要」と話す指揮官は、6月1日のパシフィック・ネーションズカップ第2戦、フィジー代表戦(ラウトカ・ラウトカチャーチルパーク)への出場を希望していた。
4月20日に福岡・レベルファイブスタジアムであったA5N 初戦・フィリピン代表戦(○121−0)で膝を負傷したWTB小野澤は、1日、ジャパンが練習する脇でサントリーのトレーニングジャージィを着てリハビリをしていた。「もう走れる。元気なんで。あとは向こう(首脳陣)の判断」。いつでも招集要請に応じる用意はできているとし、指揮官と笑顔で握手をかわした。
同日、PR長江も所属先のリコーの首脳陣とともに練習場へ訪れた。2月中旬に行った両足首遊離軟骨の手術後の経過を見ながら復帰時期を検討中。代表合宿への帯同と離脱を繰り返し、現在はメンバーから外れている。「置いてかれている感じしかしない」と。
「(遊離軟骨は)右は削って、左は取った。削ったほうの調子がよくなくて。本当はアジア(五カ国対抗)の途中から合流できると思ったんですけど…。(リコーと代表の)トレーナー同士は話が通じているけど、いつ合宿に合流できるかは(人を介するより)エディーさんに直接会って話したい」
日本代表12キャップのWTB廣瀬は、ジョーンズHCが就任した昨春以来主将を務め、ジョーンズHCには「分別がある」「勤勉」などの評を得ていた。WTB小野澤は現役最多の同代表77キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)を誇り、大一番でチームに落ち着きをもたらす存在。PR長江は昨年初の代表入りを果たし、左PRのレギュラー格としてこれまで同代表9キャップを獲得した。
チームは4日、韓国代表とのA5N 第3戦に挑む(東京・秩父宮ラグビー場)。
(文・向風見也)