欧州王者へ！　クレルモンとサラセンズがハイネケンカップ４強入り

　ヨーロッパ最強クラブを決める「2012−13 ハイネケンカップ」の準々決勝２試合が、現地時間６日にロンドンなどで行われ、クレルモン・オーヴェルニュ（フランス）とサラセンズ（イングランド）が勝って準決勝に進んだ。

　昨季ベスト４だったクレルモンは、地元スタッド・マルセル・ミシュランで同じフランス勢のモンペリエと対戦し、36−14で快勝。つなぎもよく、SHモルガン・パラの巧みなコントロールでテンポよく攻めると、CTBのウェズレー・フォファナとオレリアン・ルージュリー、元ニュージーランド代表のWTBシティヴェニ・シヴィヴァトゥなど決定力高いバックス陣が躍動し、計５トライを挙げて圧倒した。クレルモンはこれで、ホームでの連勝記録を「59」に伸ばしている。

　トゥイッケナム・スタジアムで行われた準々決勝もう１試合は、今季プレミアシップ（イングランド最高峰リーグ）でトップを走るサラセンズが、昨季ハイネケンカップ準優勝のアルスター（アイルランド）を27−16で下した。
　32分にラインアウトからモールで押し込んでこの試合の初トライを奪い、前半を16−６で折り返したサラセンズ。62分には鋭い走りを取り戻したWTBクリス・アシュトンが22メートルライン外から中央を突破し、豪快に“スワローダイブ”を決めた。ディフェンスもよく、相手に許したトライは終盤の１本だけ。サラセンズは５季ぶりにセミファイナルで戦う。

　準々決勝のこり２戦、ハリクインズ（イングランド）対マンスター（アイルランド）、トゥーロン（フランス）対レスター・タイガース（イングランド）の試合は、現地時間７日に行われる。