東京セブンズを制したのは南ア! NZはシリーズ総合Vへ前進
ザ・チャンピオン! 秩父宮で栄冠を掲げた7人制南ア代表
(撮影:松本かおり)
7人制ラグビーの最高峰が集い展開される世界サーキット、「HSBC セブンズワールドシリーズ」の今季第7ラウンドが東京を舞台に行われ、南アフリカが頂点に立った。2月はラスベガス大会(アメリカ)を制しており、今季2冠目。シリーズ王者をめぐる総合順位では4位から2位に浮上した。
“ブリッツボッカ”の愛称で知られる7人制南ア代表は、怪我から復活した司令塔のセシル・アフリカやフランキー・ホーン主将を中心にまとまり、22歳のブランコ・デュプレアや20歳のシーベロ・シナトラが躍動。カップ準々決勝でサモアを19-12で下すと、準決勝ではフランスを14-12で倒した。そして、ニュージーランドとのカップファイナルは24-19で勝利。2連続トライを奪われて12点差をつけられたが、後半1分過ぎ、コーナル・ヘンドリクスの鮮やかなオフロードパスからシナトラが中央突破して反撃を開始すると、その1分後には俊敏なアフリカがこぼれ球を拾ってゴールラインを越え、逆転。終盤にも1トライを追加して、勝負を決めた。
東京で栄冠を掲げられなかったニュージーランドだが、シリーズ獲得ポイントは2位に32点差をつけ、3季連続11度目のワールドシリーズ総合優勝はほぼ確実となった。
3位決定戦は、昨年の東京セブンズ王者であるオーストラリアが31-7でフランスを下した。プレート決勝(5・6位決定戦)はアメリカが17-0でスコットランドに勝利。ボウル優勝(9位)はアルゼンチンを38-0と圧倒したイングランドが手にした。日本はシールド決勝(13・14位決定戦)に進んだが、カナダに14-27で敗れ、盾のトロフィーを獲得することはできなかった。
2012−2013セブンズワールドシリーズは残り2ラウンド。5月4日にグラスゴー・セブンズ(スコットランド)が開幕し、翌週にはロンドン・セブンズ(イングランド)が行われる。
<HSBC セブンズ ワールドシリーズ 2012−2013 総合ランキング/7ラウンド終了時>
■2013 東京セブンズ (HSBC セブンズ ワールドシリーズ 2012−2013 第7ラウンド)
【カップトーナメント(1〜8位) 準々決勝】
オーストラリア 21 – 12 フィジー
ニュージーランド 19 – 12 アメリカ
南アフリカ 19 – 12 サモア
フランス 14 – 10 スコットランド
【ボールトーナメント(9〜16位) 準々決勝】
アルゼンチン 14 – 0 スペイン
ケニア 17 – 5 カナダ
イングランド 40 – 0 ポルトガル
ウエールズ 22 – 14 日本
【カップトーナメント(1〜4位) 準決勝】
ニュージーランド 35 – 17 オーストラリア
南フリカ 14 – 12 フランス
【プレートトーナメント(5〜8位) 準決勝】
アメリカ 21 – 19 フィジー
スコットランド 21 – 17 サモア
【ボウルトーナメント(9〜12位) 準決勝】
アルゼンチン 12 – 10 ケニア
イングランド 21 – 19 ウエールズ
【シールドトーナメント(13〜16位) 準決勝】
カナダ 38 – 0 スペイン
日本 19 – 15 ポルトガル
【シールド決勝 (13位決定戦)】
カナダ 27 – 14 日本
【ボウル決勝 (9位決定戦)】
イングランド 38 – 0 アルゼンチン
【プレート決勝 (5位決定戦)】
アメリカ 17 – 0 スコットランド
【3位決定戦】
オーストラリア 31 – 7 フランス
【カップ決勝 (優勝戦)】
南アフリカ 24 – 19 ニュージーランド