セブンズWSコアチーム昇格予選 日本はプール戦全勝で8強入り!
香港セブンズは23日、大会2日目のプール戦が行われ、来季セブンズワールドシリーズのコアチーム昇格に向けた予選部門に参加している男子7人制日本代表は、F組1位で準々決勝進出を決めた。
大会初日のブラジル戦に勝って幸先のいいスタートを切っていた日本は、2日目第1試合でジャマイカに43−0と大勝。次のグルジア戦は開始早々にゴールラインを破られたものの、羽野一志の3トライなどでゲームを支配し、26−7と逆転勝利。プール戦3勝0敗で24日(大会最終日)のノックアウトステージに駒を進めた。
準々決勝の相手は、再びグルジア。この試合に勝てば、男子7人制日本代表は5月にロンドンで開催されるコアチーム昇格決定大会に出場できる。4強入りをかけた他の準々決勝は、「ロシア対ウルグアイ」、「ジンバブエ対ブラジル」、「トンガ対チュニジア」という組み合わせになった。
<男子7人制日本代表・瀬川智広ヘッドコーチ コメント>
(快勝した)ジャマイカ戦は入りが良かったので、選手も乗っていけたと思う。昨晩のチームの分析も「我々がやってきたことをやり切ることが一番良い」という結論だったので、修正は簡単だった。ただ、我々の目標は(HSBC セブンズワールドシリーズの)コアチームに入ることなので、そのためには、もっとサポートを厚くし、簡単にトライを取り切ることを狙うのではなく、しっかりとブレイクダウンを重ねて相手を崩していかなければならない。グルジア戦はブレイクダウンがうまくいかなかったので、もっとボールを動かし、相手を走らせて、相手選手の少ないスペースにボールを運ぼうと指示した。
(負傷者が出て)第3日は少ない人数で戦うことになるかも知れないが、最初の試合(準々決勝)が最も大切な試合になるので、残った選手は出られない選手の思いも背負って戦ってくれると思う。明日はとにかく最初の試合の入り、そこがすべてだと思っている。
<坂井克行キャプテン コメント>
(グルジア戦では先行されたことについて)「セブンズでは何が起こるか分からない」ことは想定していた。トライを取られた後、チームみんなの中から「切り替え」という声が出ていたので、まったく心配はしていなかった。
(負傷者が出ているが)こういう時こそ、「チーム一丸」という言葉通り。それだけの準備は合宿で十分してきた。あとは試合で爆発するだけ。(3週間の)長い合宿の後で、選手はみんな「やっと試合ができる」と楽しんでいる。楽しむことがセブンズでは一番大切なこと。さらに、それで勝てているので、もっと楽しい。良い流れがあると思う。
<原田季郎 コメント> ※ ジャマイカ戦で7人制日本代表初出場、グルジア戦では初先発。
2試合プレーして少しずつ慣れてきたが、まだ俊敏性やステップという持ち味は出せていない。グルジア戦でも緊張して自分の思い通りのプレーができなかった。ディフェンスでは、まだ1対1で負けているところがあるので、相手にはじかれないくらい低いタックルヒットを心がけていきたい。
<羽野一志 コメント> ※ プール全3試合先発、グルジア戦で3トライ。
グルジア戦は、チームに負傷者が出ていたので、ここで負けたら、その人たちにも迷惑をかけると思い、自分のやるべきことを一生懸命頑張ってやった。最初の試合(ブラジル戦)は雰囲気に慣れるのが精一杯だったが、ようやく慣れてきて、セブンズの感覚が戻ってきた。