セブンズ 2013.02.20

男子7人制日本代表候補選手発表 長期合宿で「数多く試合する」(瀬川HC)

男子7人制日本代表候補選手発表 長期合宿で「数多く試合する」(瀬川HC)


japan 7s


男子7人制ジャパン、再びワールドステージへ
(Photo: Victor Fraile / PSI for HKRFU)


 



 男子7人制日本代表は20日、3月22〜24日の香港セブンズ(香港スタジアム)と3月30〜31日の東京セブンズ(東京・秩父宮ラグビー場)に向けた候補選手を発表。瀬川智広ヘッドコーチ(HC)が都内で意気込みを語った。



 2月25日〜3月18日の候補合宿(東京・味の素ナショナルトレーニングセンター)には20名が招集された。瀬川HCは「我々にとって大切なのは経験を積むこと。この合宿を通して数多く試合をする。世界で戦えるメンバーを選んでいきたい」。国内では不足しがちなゲーム経験を積ませながら、大会登録メンバーの12名を選ぶ。



 連携力の強化にも取り組む。昨春の就任以来掲げてきた「反応スピードの速さを積み重ねて走り勝つ」「スペースにボールを運ぶ」「ブレイクダウン(ボール争奪局面)をたくさん作る」との基本理念は不変。合宿の1日の流れについて、指揮官は「午前にその日やりたいことの課題設定に対するドリルを通して、チームの意思統一を図る。午後は広いグラウンドで7対7かそれに近い状態で試合形式の練習をしていく」と説明した。



 注目が集まるのは羽野一志(中大)か。「(昨夏からの)今シーズン、一緒にやってきたメンバーのなかでは期待している。今後7人制の中心になってもらいたい」と瀬川HC。これまで坂井克行(豊田自動織機)が務めてきた主将については、「(誰に任せるか)現時点では考えていません。ポジションを争ってもらって、そのなかで決めたい」と話す。「セブンズは予測できないことがたくさん起こる」からと坂井、桑水流裕策(コカ・コーラウエスト)ら実績ある選手に期待をかけつつ、若手を含めた激しいポジション争いも促してゆく。



 昨季の成績により、日本代表は今季のセブンズワールドシリーズ(香港セブンズ、東京セブンズを含めた世界最高峰の国際7人制サーキット・WS)のコアチーム(WSに常時参戦する世界上位15カ国)からは漏れている。昨年のアジアセブンズシリーズで優勝を逃し、香港セブンズは来季コアチーム昇格がかかる「予選」部門に参戦。しかし、同部門で上位4チーム以内に入れば5月のロンドンセブンズでのコアチームへの昇格決定大会に進み、ここで8チーム中3強となれば、2013−2014のWSのコアチーム入りが叶う。瀬川HCは「コアチーム入りをかけた重要な香港セブンズ、我々のホームで行われる東京セブンズ。ここで活躍し、2016年のリオデジャネイロオリンピックに向けた7人制の強化を加速させたい」と力を込めた。


(文・向風見也)


 


 


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