国内 2013.01.07

常翔学園、頂冠! 御所実も粘る! 全国高校ラグビー決勝

常翔学園、頂冠! 御所実も粘る! 全国高校ラグビー決勝


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近畿のよきライバル同士がフルタイムで長所を発揮
(撮影:BBM)


 



 常翔学園が10点先行の前半14分、御所実は2人の選手を替える。そのうち1人、2年生のWTB坂本英人は本来の先発要員だ。大外の位置から声を出し、網目の乱れを整備。チームは序盤こそ影を潜めた組織守備を蘇らせ、こちらも長所のモールで後半6分に4点リードを奪う。
 渦中、WTB坂本は、対面のWTB松井千土に何度もタックルした。50メートルを5.8秒で走る高校日本代表を相手に、間合いを詰め、「足を掴んだら離さん」。後半9分、ビハインドを背負う常翔学園が右へ展開も、仕留め役のWTB松井をタッチラインの外に出す。続く14分も、大きなスペースを駆けるこの騎士に追いすがる。が、WTB坂本が別の場所にいた21分、WTB松井が天敵のいぬ区画を駆けた。常翔学園のランナーは何度も跳ね返され、最後は、トライラインを割った。ゴールも決まり、スコアは17−14となる。
 2013年1月7日、大阪は近鉄花園ラグビー場。全国高校ラグビー大会決勝では常翔学園が攻めの姿勢を貫き、御所実も粘った。両者が己の強みを信じ合った60分を終え、坂本は「3年生とやるのがこれで最後と思うと、立ち上がれなかったです」。


(文・向風見也)


 

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