国内
2012.12.17
明大 近大に持ち味出されるもセカンドステージ2連勝 東海大と全勝対決へ
学生日本一を決める全国大学選手権のセカンドステージは、第2節計8試合が16日、各地であり、埼玉・熊谷ラグビー場では関東大学対抗戦Aで3位扱いの明治大が、関西大学Aリーグ4位の近畿大に45−21で勝った。ここまで2勝0敗で勝点を14に伸ばし、23日、関東大学リーグ戦1部の首位で勝点16の東海大と、プールCの全勝対決を行う(東京・秩父宮ラグビー場)。
先手は近大が取った。前半5分、敵陣10メートル線付近のスクラムを押し込んで右に展開。守備網の背後をWTB阪本一樹が抜け出し、軽やかなステップを踏んでゴールラインを割った(直後のコンバージョンも成功)。14分に同点に追いついたあとは、縦への突破の連続とラインアウトからのモールで加点した明大だが、近大のスクラムと浅いラインでの仕掛けに終始、苦しめられた。
白星を挙げた吉田義人監督は、「我々のラグビーをやればスコアは取れる。アタックバランスが良かった」としながら、「トライの取られ方が良くなかった」。相手の攻撃を真に受けた守備を課題に挙げた。勝者が1月2日の準決勝(東京・国立競技場)に駒を進める東海大戦に向けては、「我々のラグビーで真っ向勝負する」と宣言した。
敗れた近大は同プール2連敗で勝点1。23日には福岡・レベルファイブスタジアムで勝点1の日本大(リーグ戦5位)と戦う。中島茂総監督は「大舞台(選手権セカンドステージ)で東海大との1戦(●5―34・8日・秩父宮)を経験したことが、精神的な余裕に繋がっていた。3戦目はもっと良くなると期待しています」と先を見据えた。
(文・向風見也)