国内 2012.11.20

【早慶戦展望】 慶大蹴球部「組織」で強い「個」に立ち向かう

【早慶戦展望】 慶大蹴球部「組織」で強い「個」に立ち向かう


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校歌を歌う慶應義塾の選手たち。左端が茂木主将
(写真:慶應スポーツ新聞会)


 



 慶大の関東大学対抗戦これまでの戦績は2勝3敗。春から見ても、今季は強豪校相手に苦しんできた。だが早慶戦を前に、目指すラグビーが見えてきた。
「今年の慶大にはタレントが少ない」。今季は多くの選手がそう口にしてきた。慶大には、早大や明大と比較しても高校日本代表などの経験のある選手が少ない。だからこそ今季、「個」ではなく「組織」の力で戦うことに主眼を置いてきた。「組織」としての力の強化のために、選手たちは夏合宿でも例年以上に厳しいメニューをこなしてきた。ずば抜けている選手がいないからこそ、選手たちは一丸となって戦い、切磋琢磨している。
 今季はすでに早大と2度対戦。いずれも慶大が大差をつけられて敗戦している。だがチームは、「戦いの軸が固まってきた」(茂木主将)と言うように、戦術面で収穫を得ている。80分のゲームのなかで、序盤からリードを奪えるようなアタックをし、そしてノーサイドのときまで伝統の低いタックルで守り抜く。それこそが慶大が強豪校、そして宿敵早大から勝利をつかみ取るための鍵となる。
 タレント揃いの早大に対し、組織で愚直にタックルし、守り抜くラグビーで。慶大は2年ぶり勝利を「組織」でもぎ取るべく、突き進む。


(文・慶應スポーツ新聞会 高橋茜)


 

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