国内
2012.11.10
日大は選手権行き決定も指揮官は辛口 大東大は留学生が復活
怪我から復帰した大東大のフィリペ・フィナウ (撮影:長岡洋幸)
関東大学リーグ戦1部は10日、東京・秩父宮ラグビー場で2試合があり、日大が大東大を47−5で下し4勝2敗で4季ぶりの大学選手権進出を決めた。流経大は関東学大を76−12で制し、6戦を終えて全勝をキープ。敗れた2校はともに6連敗。かねてから下部との入替戦出場が決まっている。
日大は序盤から攻撃し続した。前半8分、敵陣10メートル線付近のボール争奪局面で球を拾ったSH小川高廣主将がその脇を突破。WTB瀧水祥太にパスを渡し先制トライを演出した。鋭い出足のランを長所とするSH小川はこの後も躍動し、35−0でハーフタイムを迎えた。
後半は大東大が鋭いタックルで応戦する。怪我から復帰のFLフィリペ・フィナウ、NO8テビタ・ツポウがそれぞれ11、20分に投入され、接点で力強さを発揮した。日大は30、41分のトライでだめを押したが、敗れた青木忍監督は「日大の動きにやられたけど、悪くはなかった。後半は留学生が入ってウチのペースになった。次に繋がる」と手応えを掴んだ。
勝った加藤尋久ヘッドコーチは、「すごく怒っています」。2008年度の就任以来初となる選手権進出でありそうな、関東大学対抗戦Aの強豪校との対戦を見据えていた。「国立競技場(4強以上)に駒を進めたいと思っている。そこで対抗戦の上位チームと比較する目で見た時、まだまだ」。この日は猛攻を重ねるなかでも多くのミスがあったとし、「悪い部分が全部出た。それをいい意味で捉えて次に向かいたい」と話した。
(文・向 風見也)