拓大が昨季王者苦しめるも逆転負け 中大はミスで悔しい黒星
今季好調の日大(写真手前)は中大を退け3勝目
(撮影・松本かおり)
10月27日、東京・味の素スタジアム西競技場で関東大学リーグ戦1部、日本大学−中央大学、流通経済大学−拓殖大学の試合が行われた。
日大−中大は前半7分、ジュニア・ジャパンのFB羽野のトライで中大が先制したが、12分に日大WTB瀧水のトライで逆転されると、好機に反則やミスを犯し流れをつかめない。日大の速い仕掛けに後手を踏み、CTBバートロケの突破などで5−21まで点差を広げられてしまう。前半終了間際にPG、後半6分にFL徳永のトライで得点を追加したが、日大の固いディフェンスで思うように前進できず、15−36で試合を終えた。
中大・松田監督は「練習してきたことを出せなかった。日大の方が、チャレンジャーとしての気持ちを強く持っていた」と振り返った。昨年のリーグ戦で頸椎を負傷した宇野将史さんはベンチで試合を観戦。「悔しいですね。ミスでピンチを招いてしまった。今回の反省を次に活かせるよう、しっかり修正してほしい」とエールをおくった。平日はリハビリに励み、週末になるとチームの応援に駆けつける。「僕も試合に出たかったですね。みんなが頑張ってくれているので、僕もリハビリを頑張らないと」と語った。
流経大−拓大の試合は、風上に立った拓大が速い球さばきで試合を支配し、14−10とリードして前半を折り返した。後半は立ち上がりこそ拓大FWがプレッシャーをかけ流経大の前進を許さなかったが、流経大CTB矢次やWTBジョセファらの突破でゴール前まで侵入を許してしまう。20分に流経大CTB藤澤にトライを奪われると、次第にFWで劣勢を強いられた。それでも1トライ1ゴールでの逆転を狙い攻め込み、30分にはゴールラインを超えるもノートライの判定。40分、逆に流経大SO合谷にPGで突き放され、14−23で勝ち星は得られなかった。「勝ちにいったので悔しい。速くボールを回してリズミカルな試合展開にしたかった。前半は良かったが、むこうも修正してきて後半は思うような試合にできなかった」(拓大・遠藤監督)。
(文・川島優子)