国内 2012.10.21

帝京大 課題を抱えながら開幕4連勝

帝京大 課題を抱えながら開幕4連勝

teikyo


前半18分に同点トライを挙げた帝京大LO小瀧尚弘の突破
(撮影:見明亨徳)


 


 


 関東大学対抗戦Aは21日、各地で2試合があり、東京・秩父宮ラグビー場では大学選手権3連覇中の帝京大が25−8で慶大に勝利。後半はわずか3得点に止まるなど足踏みする場面もあるなか、開幕4連勝を飾った。慶大は1勝2敗となった。茨城・ケーズデンキスタジアム水戸では、明大が筑波大を31−27で下し4戦全勝。筑波大は4試合目で初黒星を喫した。



 帝京大は前半9分、自陣ゴール前左のマイボールラインアウトからのモールで球を奪われ、逆サイドへの展開を許し慶大WTB新甫拓に先制された。肉弾戦を終始支配し、複数のランナーが多角度から駆け込む攻撃をミックスさせ18、24、31、38分とトライを奪うが、後半は停滞する。慶大の前に出る守備もあり、前半も散見されたボール継続でのミスを続けた。得点は19分のCTB中村亮土によるペナルティゴールのみに止まり、最後の40分は3−3というスコアだった。



 勝った岩出雅之監督は「前半はしっかりと行動できた。後半はもう少しで2、3本取れるところもあったかと思いますが、結果として甘いプレーが出た。相手が粘り強いこともありましたけど、前半に比べて何人かスイッチがオフになる選手がいて、それが連鎖した」と話しつつ、「わざと厳しく言っていることもあるんです。手前味噌ですが、うちの学生は反省を次に活かしてくれる」と続けた。敗れた田中真一監督は「ケイオーはタックルに始まりタックルに終わる。トライを取られたところはタックルに行ってはいたのですが甘かった。ですが遠かった帝京大が近くなった。価値ある敗戦」と振り返った。


 


(文・向 風見也)


 

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