NZと南アの国内選手権はプレーオフへ 野武士参加のオタゴも残る
ラグビー王国のニュージーランドと南アフリカでは、国内最高峰選手権のレギュラーシーズンが終了し、今週末からプレーオフの闘いが始まる。
ニュージーランドの「ITMカップ」(プレミアシップ)では、前身のエアーニュージーランド・カップから数えて5連覇がかかるカンタベリーが1位通過となり、20日の準決勝はホームで、初優勝を目指すタラナキの挑戦を受ける。もう1試合は、2000年を最後に優勝から遠ざかっている2位ウェリントンと、5年ぶりの王座奪還に燃える3位オークランドが対戦することになった。
同大会の2部リーグ(チャンピオンシップ)では、SH田中史朗とHO堀江翔太、LOジャスティン・アイブス(いずれもパナソニック ワイルドナイツ)が所属しているオタゴがノックアウトステージに残った。19日に地元ダニーデンで行うチャンピオンシップ準決勝ではタスマンと対戦。ここを勝ち上がり、元オールブラックス主将のタナ・ウマンガがヘッドコーチに就任して今季好調のカウンティーズ・マヌカウか、サウスランドを決勝で破れば、来季の1部リーグ(プレミアシップ)昇格が決まる。
120年以上の歴史を持つ南アフリカの地区代表選手権「カリーカップ」は、強豪6チーム(プレミアディビジョン)とその他8チーム(ファーストディビジョン)に分かれて今季のレギュラーシーズンを実施。プレミアでは、連覇を狙うゴールデン・ライオンズが2位でプレーオフスポットを確保し、昨年のファイナリストで、2年ぶりのタイトル奪還を目指すナタール・シャークスが1位通過で準決勝へ駒を進めた。混戦となった3位争いは、最多32回の優勝を誇るウェスタン・プロヴィンスがものにし、ライオンズへの挑戦権を獲得。2009年のチャンピオンである古豪ブルー・ブルズはレギュラーシーズン最終節で辛くも4強入りし、20日に同日開催の準決勝ではシャークスと対戦する。