国内 2012.10.07

関東大学対抗戦A 慶應、不満残る初白星 明治は3連勝

関東大学対抗戦A 慶應、不満残る初白星 明治は3連勝


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昨季は対抗戦5位と低迷した慶應。苦しんだ立教戦を機に目を覚ますか
(撮影:直江光信)


 



 関東大学対抗戦は10月7日、群馬県の敷島公園ラグビー場にて2試合が行われ、慶應大学が36-15で立教大学に、明治大学が68-8で青山学院大学にそれぞれ勝利した。



 第1試合では慶應が立教の気迫あふれるタックルに苦しんだ。序盤からハンドリングエラーが多く、先制した直後のキックオフからあっさりトライを許すなど、流れに乗り切れないまま前半を21-5で折り返す。後半、WTB新甫拓が見事なランニングで2トライを挙げようやく立教を突き放したが、ラストプレーで軽率なミスからトライを奪われ、後味の悪い幕切れとなった。
 相手の勢いに押される場面も多かった内容に、試合後は「大変不満。こんな試合をしていたら帝京や明治、早稲田にはボコボコにやられる」と危機感を露わにした慶應・田中真一監督。2週後の帝京大戦へ向け、「山中湖の合宿を乗り切った時のようなチーム状態に戻すため、ハードワークしていくしかない」と終始厳しい表情で語った。



 第2試合に登場した明治も、前半は青山学院の果敢な攻守に攻めあぐねる場面が多かった。ラインアウトからモールを押し切られるなどFW戦を思うように支配できず、14-8の僅差でハーフタイムを迎える。しかし後半は自慢の重量FWが本領を発揮。スクラムでプッシュオーバートライを奪うなどパワープレーで圧力をかけると、中盤以降は縦横にボールを動かす自在の攻めで足の止まった青山学院防御を翻弄。終わってみれば68得点の大勝で、開幕からの連勝を3に伸ばした。なおこの試合では期待の大型新人、田村熙が公式戦デビューを果たした。後半30分過ぎからの途中出場ながら、トライも挙げるなど短い時間で持ち味を発揮。「大学ラグビーはコンタクトが強く気が抜けないが、やれるという手応えはあります」と語った。


(文・写真/直江光信)


 


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