国内 2012.10.06

5戦全勝はサントリーのみ ヤマハ、東芝は今季初黒星

5戦全勝はサントリーのみ ヤマハ、東芝は今季初黒星

 ジャパンラグビートップリーグは6日、岩手、東京、大阪で第5節の6試合が行われた。
 近鉄花園ラグビー場では、無敗同士のヤマハ発動機と神戸製鋼が激突。突破力ある南アフリカ代表CTBジャック・フーリーの活躍などで前半をリードした神戸製鋼は、後半にも、パワフルなNO8マパカイトロパスカと、味方のキックに素早く反応したFB正面健司のトライで点差を広げると、ディフェンス力も光り、33−13で大事な一戦を制した。4勝1敗(勝点18)となったヤマハ発動機は、セットプレーが安定せず、ブレイクダウンでも苦しんだ。神戸製鋼は4勝1分で勝点20。



 盛岡南公園球技場では、東芝の連勝がストップした。トヨタ自動車と対戦し、21−29。序盤の3分にLO梶川喬介がゴールラインを越えて先制したものの、その後の約55分間でスコアボードを動かしたのは、3トライなどを奪ったトヨタ自動車のみ。東芝は後半28分に主将のNO8豊田真人がトライを挙げ、ゴール成功で5点差に詰めたが、その後、相手にペナルティゴールを決められ、ボーナスポイントも逃した。東芝は4勝1敗(勝点18)で3位に後退し、トヨタ自動車は3勝1分1敗(勝点14)で6位に浮上している。



 そして、唯一の5戦全勝で抜け出したのが連覇を目指すサントリーだ。アウェイの花園で近鉄と対戦し、49−24と大勝した。前半、相手がFLタウファ統悦をシンビンで欠いている間に、甘くなったディフェンスをサントリーCTB平浩二が突き破り、トライ。13−3で始まった後半の5分には、ラインアウトからのサインプレーで追加点を奪うと、衰えを知らない34歳のWTB小野澤宏時がトップリーグ通算100トライまであと3本と迫るハットトリックの活躍を見せ、アタッキングゲームを制した。サントリーは5勝0敗(勝点25)で首位をキープ。近鉄は2勝3敗(勝点11)でまだ波に乗れていない。



 盛岡で行われた“昇格組対決”は、キヤノンが4トライを奪って34−5で九州電力に勝利。新参チームのイーグルスが2勝3敗(勝点11)と健闘しているのに対し、キューデンヴォルテクスはまたしても白星を手にできず、0勝5敗(勝点3)となった。
 対照的に、5戦目でようやくトンネルから脱出したのはリコー。秩父宮ラグビー場で福岡サニックス戦に臨み、これまでのうっ憤を爆発させるかのように7トライを挙げて50−17と圧勝した。ボーナスポイントも上乗せし、1勝4敗で勝点6。一方のサニックスは元気なく、4連敗(1勝4敗)で勝点5。
 そして、同じく東京で行われた“NTT対決”は、コミュニケーションズが23−15でドコモに勝利している。試合開始早々にCTB中矢健がトライを決め、ドコモに勢いがつくかと思われたが、コムは19分に主将のWTB友井川拓が走って同点に追いつき、途中出場BK小泉将もトライ、さらにSO君島良夫のブーツで着実に得点を重ねた。NTTコムは3勝2敗と白星が先行し、勝点13。NTTドコモは0勝5敗(勝点0)で最下位と、試練が続いている。


 

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