国内 2012.09.09

SBW ホロ苦い日本デビュー 北で笑ったのはNTTコム

SBW ホロ苦い日本デビュー 北で笑ったのはNTTコム

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ジャパンラグビートップリーグにソニー・ビル・ウィリアムズ登場
(撮影:BBM)


 



  多くの人が待ちに待ったソニー・ビル・ウィリアムズ(SBW)の日本でのデビュー戦は、本人にとってホロ苦いものとなった。
 9日に北海道・月寒で行われたパナソニックワイルドナイツ×NTTコミュニケーションズシャイニングアークスは、25−22でNTTコムが勝った。前半は13分のWTB山田章仁、22分のFL西原忠佑のトライや、FB田邉淳のPGなどで17−3とリードしたパナソニックだったが、後半は5−22とNTTコムの時間に。9分にSO君島良夫、15分にはCTBアレサナ・ツイランギがゴールラインを越え、PGも追加して、26分までに4点差(18−22)に詰めていた追走者は、29分にWTB友井川拓キャプテンのトライで逆転、逃げ切った。
 勝ったNTTコムの林雅人監督は、「いまのトップリーグはラスト20分で試合が決まる。プラン通り。その時間帯にキックをうまく使えた」。一方の、負けたパナソニックのCTB霜村誠一主将は、「先週よくなかったスクラムなどは改善できたが、フェーズプレーがレイジーだった」と敗因を見つめた。
 SBWは、後半29分に許した逆転のトライが、自身のパスをツイランギがインターセプト、そのビッグゲインから生まれたことについて、「(自分たちが好機を迎えていたことを考えれば)あのトライは14点分の重さがあった」と語った。
「負けたことは当然悔しい。だけどこの敗戦を、自分たちが強く、ひとつにまとまっていく材料にしなければ」
 決して下を向くことはなかったSBW。スーパーラグビーやテストマッチで見せた、自身のタテへのランニングから道を拓くプレーは、周囲とのもっと深い関係構築の時間を持った後となりそうだ。


 

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