パナソニックＳＢＷは初戦欠場も現有戦力には手応え　１日にリコー戦

　日本最高峰のラグビートップリーグで前年度２位のパナソニックは９月１日、今季初戦を迎える。出場選手は30日に発表され、注目されたSBWことニュージーランド代表CTBソニー＝ビル・ウィリアムズはメンバー外となった。中嶋則文監督は「僕も早く（SBWを）使いたい」としながら、春先から鍛えた現有戦力にジャージィを渡す。
　28日に合流したてのSBWは「いまはストラクチャー（チームの戦い方）を学んでいる。試合に出られないのはプレイヤーとして残念だけど、来週、120％の状態で出られるようにしたい」と話した。今回の決定について指揮官は「コンディションはいい。ただ、中途半端なまま試合に出していいパフォーマンスができなかったら、我々も、彼も納得しない」と説明した。
　中嶋監督は「春からやってきたメンバーで戦える」とも語る。特にPR川俣直樹、LO北川勇次には期待をかける。「最初（今年度の始動時）から２人には『今年は鍛えるよ』と伝えていた。結果、肉体的にも、精神的にも成長したと思います」と評す。北川勇は「今年は多少の怪我やしんどいことがあっても、がんばって調整して試合、練習をしていた。弱いところを見せんように、と。早く試合がやりたい」と意気込んでいた。

（文・向 風見也）