各国代表 2012.08.25

ブレディスローカップは10年連続でNZに 豪州との第2戦は完勝

ブレディスローカップは10年連続でNZに 豪州との第2戦は完勝


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黄金の左足で17点を稼いだオールブラックスのSOカーター
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)


 



 ニュージーランド代表(オールブラックス)とオーストラリア代表(ワラビーズ)が80年の歴史を持つ「ブレディスローカップ」をかけ、8月25日にオークランドで今季第2戦を行い、地元のオールブラックスが22−0で完勝した。先週末にシドニーで開催された第1戦もオールブラックスが制しており、ブレディスローカップは10年連続でニュージーランドのものとなった。



 序盤はワラビーズのスクランブルディフェンスが光り、スコアレス状態が25分間続いたが、SOダン・カーターが前半にペナルティゴール(PG)を3本決め、オールブラックスが9−0とリードして最初の40分を終えた。
 後半早々にもPGを追加した2011年ワールドカップ王者は、45分、FBイズラエル・ダグのトライで点差を拡大。この試合を最後に“いったん”ブラックジャージーを脱ぎ、日本へ向かうCTBソニー=ビル・ウィリアムズの鮮やかなオフロードから、SOカーターが22メートル内に入り、連続攻撃で前進、そして鋭く走り込んできたダグがゴールラインを越えた。
 この日の舞台となったイーデンパークで、1986年以来の勝利を目指したオーストラリアだったが、ラインアウトで呼吸が合わず、スクラムや接点でもニュージーランドのプレッシャーに押され気味だった。ハイボールへのしぶとさを見せたのもオールブラックスで、敵陣で戦えないワラビーズは、CTBベーリック・バーンズのキックミスなどでも流れを悪くし、バックス陣のコンビネーションも悪かった。



 なお、この試合は南アフリカとアルゼンチンを加えた4カ国による「ラグビーチャンピオンシップ」を兼ねており、ニュージーランドは2勝0敗で2年ぶりの南半球王座に前進した。2週間後、9月8日にウェリントンで行われる第3戦では、新参のアルゼンチンと対戦する。一方、連敗スタートとなったオーストラリアは地元に戻ってリフレッシュし、ワールドカップ準々決勝以来となる南アフリカとの再戦に臨む。


 

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