オタゴ田中史朗 ＮＺ国内選手権デビュー　開幕戦勝利に貢献

　ニュージーランドの地区代表選手権「ITMカップ」は８月25日、第１節の２試合が行われ、パナソニックワイルドナイツから挑戦中の田中史朗（27歳）が先発SHとして出場したオタゴは、同じ２部リーグ（チャンピオンシップ）に属するノースランドに46−34で勝利し、好スタートを切った。
　ボール支配で苦しんだオタゴだったが、昨季までリコーに在籍していたオールブラックスのCTBタマティ・エリソンら走力高いバックス陣が４トライを獲得。地元新聞『オタゴ・デイリー・タイムズ』紙は、田中の巧みなハンドスキルからなる速いパス回しの連続が、アタックに勢いをもたらしたと称賛している。また、11本のゴールキック中10本を決めて26点を稼いだ、SOハイデン・パーカーのキック力も光った。
　オタゴは今月30日の第２戦で、１部リーグ（プレミアシップ）のベイ・オブ・プレンティと交流戦（成績に反映する公式試合）を行う。
　なお24日には、５連覇を目指すカンタベリーが２部リーグのタスマンと対戦し、22−25で敗れるという波乱があった。