各国代表 2012.08.10

薬物使用騒動から復活したマット・スティーヴンス 代表からの引退決意

薬物使用騒動から復活したマット・スティーヴンス 代表からの引退決意

 イングランド代表44キャップを持ち、2007年と2011年のワールドカップでも活躍したPRマット・スティーヴンスがテストラグビーからの引退を表明した。29歳とまだ若く、3年後には地元で楕円球の世界祭典が開催されるが、家族とともに過ごす時間を優先し、現在所属するサラセンズでのプレーに集中する道を選んだ。
 南アフリカ出身のスティーヴンスは、将来のスプリングボクス入りが期待されていたものの、19歳のときにイングランド行きを決断。まもなく、1部リーグのバースで頭角を現し、2004年6月のニュージーランド戦でイングランド代表デビューを果たした。
 しかし、2009年1月にコカイン使用が発覚し、2年間の出場停止処分を受ける。自らバースを去り、復活は厳しいとみられていたが、チームメイトと共同で経営していたコーヒーショップで働きながらトレーニングを重ね、手を差し伸べてくれたサラセンズで全盛期のようなパフォーマンスを取り戻していた。
 肩の故障により今年6月の南アフリカ代表戦には出場できなかったものの、11月に行われる南半球勢とのテストマッチへ向けてイングランド代表のエリートスコッドに入っていたスティーヴンス。後継者として、英メディアでは20歳のヘンリー・トーマス(セール・シャークス)などの名前が挙がっているが、スチュアート・ランカスター代表ヘッドコーチは、2015年までに新たな強力タイトヘッドPRを育てなければならない。


 

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