海外 2012.07.15

ブランビーズ天国から地獄へ 前王者レッズ逆転でスーパー15PO進出

ブランビーズ天国から地獄へ 前王者レッズ逆転でスーパー15PO進出


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生き残った2011年チャンピオンのレッズ。ウィル・ゲニアは再び栄冠を手にできるか
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)


 



 南半球最強クラブを決める「スーパーラグビー 2012」は7月14日までにレギュラーシーズンの全日程を終了し、ファイナルシリーズ(プレーオフ)に進む6チームが決定した。前節までにノックアウトステージ参戦を決めていたのはニュージーランド・カンファレンス1位のチーフスと南アフリカを制したストーマーズで、残り4枚の切符は、レッズ(豪州)、クルセーダーズ(NZ)、ブルズ(南ア)、シャークス(南ア)が獲得した。


 


 最後に泣いたのは、ブランビーズだった。昨季13位と低迷したキャンベラの荒馬は、2007年ワールドカップで南アフリカ代表を世界一に導いた知将ジェイク・ホワイト新ヘッドコーチのもと見事に蘇り、前節終了時点でオーストラリア・カンファレンス1位。つまり、14日にホームで行われたブルーズ戦に、負けてもボーナスポイント(4トライ以上もしくは7点差以内の敗戦に与えられる)1点を取れば同カンファレンス優勝が決まるという好条件だったが、その試合をボーナスポイントなしの16-30で落としてしまった。雨天ゲームでトライ獲得に苦しんだブランビーズは、ゴールキッカーのブーツに命運を託したが、FBジェシー・モグ、SOザック・ホームズともに不調。SOマット・トゥームアやCTBクリスチャン・リアリイファノといったレギュラークラスの故障離脱で選手層が薄くなった影響が、最後の大一番で出てしまった。



 この結果、先にブランビーズが10勝6敗(勝点58)で全日程を終了したため、10勝5
敗(勝点53)で追っていた昨季王者のレッズ(前節終了時で豪2位、総合7位)は、最後のワラタス戦に4トライ以上で勝利すれば逆転で豪州カンファレンス制覇という可能性が残った。勝点で並べば、勝数が多いチームの方が上位となるためだ。そして、連覇を目指す前チャンピオンはきっちり5トライを挙げ32-16で快勝。2季連続で豪州を制し、プレーオフ進出を決めた。


 


 まさかの転落となったブランビーズは、総合順位での6強入りを祈ったものの、前節まで4位だったクルセーダーズは38-24でウェスタン・フォースを降し、同5位ブルズはライオンズ相手に37-20、ボーダーライン上にいたシャークスも34-15でチーターズに勝利し、いずれも勝点でブランビーズを上回った。ホームでの最終戦で硬さが見られたシャークスは前半を6-15とリードされたが、58分、ノックオン疑惑が残るSHシャルル・マクラウドのプレーがトライと認められ、逆転で勢いがついたのもブランビーズにとっては不運だった。


 


 その他、総合1位だったチーフスは、プレーオフ進出の望みを捨てなかったハリケーンズに25-28と逆転負けを喫し、2位に転落。南ア王者のストーマーズはメルボルン・レベルズ戦を26-21で締め、総合1位のホームアドバンテージを手にしている。


 


 ファイナルシリーズは今月21日から始まり、1回戦は「クルセーダーズ対ブルズ」「レッズ対シャークス」という組み合わせになった。そしてその勝者は翌週、ストーマーズとチーフスが待つ準決勝へ進出する。決勝戦は8月4日。


 


 


【スーパーラグビー 2012 順位表&結果】
http://rugby-rp.com/free.asp?idx=100061&code_s=10031001


 

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