国内 2012.05.26

関東学大 PR稲垣主将 「負けから何を考えるか」

関東学大 PR稲垣主将 「負けから何を考えるか」

 昨季は関東大学リーグ戦1部で3位、大学選手権4強の関東学大は、PR稲垣啓太が今季の主将に就任した。2009年には新潟工高3年ながら、当時の大学生1〜3年が中心のU20日本代表入り。国内開催のジュニアワールドチャンピオンシップに出場した。身長183センチ、体重115キロとサイズに恵まれるフロントローだ。
 4月30日、第1回関東春季大会の初戦では、早大に0−95で大敗(上井草)。関東代表のニュージーランド遠征から帰国したばかりの稲垣はこの試合をベンチで観戦していた。春口廣部長と相談し、部員に話す機会を作った。
 「まず練習というより、あの負けから何を考えるかというところから入った。簡単に着られるものではないファーストジャージィを着て、伝統のワセダに0−95。言ったら、恥なんですよ。その状況で、お前らは何も考えられないのかと。それをまぁ、泣きながら話しちゃったんですけど」
 大型連休中は徹底した走りこみで「怪我人も20人出た」が、「皆、やりきってくれた」。5月13日、百草園・帝京大グラウンドでは大学選手権3連覇中の帝京大に24−73と敗れるも、「失点を少なくして得点を取れるようになったのは成果」と話した。
 そんな主将を、桜井勝則監督は「できなかったことをダメだというのではなく、できないなら皆でやろうよという言い方をする」と評す。


(文・向 風見也)


 

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