海外 2012.04.30

ハイネケンカップの栄冠はアイルランドへ 決勝はレンスター対アルスター

ハイネケンカップの栄冠はアイルランドへ 決勝はレンスター対アルスター

 2011−12シーズンのヨーロッパ最強クラブを決める頂上決戦は、アイルランド勢によって行われることになった。
 先週末、「ハイネケンカップ」は準決勝2試合が行われ、1999年以来のチャンピオンを目指
すアルスター(アイルランド)が22−19でエディンバラに勝利した。初の4強入りを果たしたエディンバラだったが、スコットランド勢初の欧州王座獲得はならず。もうひとつの戦いは、同じく初の準決勝進出となったクレルモン・オーヴェルニュ(フランス)が昨季王者レンスターに挑戦したが、連覇を目指すアイルランドの強豪は今大会1試合平均約34得点(7試合で237得点)の攻撃力を持つクレルモンをノートライに抑え、19−15で2年連続のファイナルステージ進出を決めた。


 


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 現地時間28日にダブリン(アイルランド)で開催された「アルスター対エディンバラ」戦。
 前半5分、アルスターは南アフリカ代表でもあるSHルアン・ピナールのペナルティゴール(PG)で先制すると、14分には同じく南ア出身のNO8ペドリ・ヴァネンバーグがゴール前スクラムから持ち出して、トライ。その後PGを1本追加したアルスターが、13−9とリードしてハーフタイムを迎えた。
 準々決勝を含む今大会5試合で、7点差以内の接戦をものにしてきたエディンバラ
は、キャプテンのSOグレイグ・レイドローが4本目のPGを成功させ、後半46分までに1点差と迫る。しかし、アルスターのキッカー、ピナールも負けじと6本のショット(PG5本)で100%の成功率を保ち、22−12と突き放して終盤へ。試合終了間際にエディンバラは途中出場のWTBジム・トンプソンがトライを奪ったものの、反撃が遅かった。


 


 準決勝第2試合「クレルモン・オーヴェルニュ対レンスター」戦は、29日にボルドー(フランス)で行われた。
 前半は互いにPGで得点し、SOブロック・ジェームズの右足で4本を決めたクレルモンが12−6とリードして最初の40分を折り返した。
 後半開始早々、レンスターはFBロブ・カーニーの中央突破をきっかけにPRシアン・
ヒーリーがトライを奪い、ゴール成功で逆転。波に乗るカーニーは46分にドロップゴールを決め、レンスターが優位に立った。
 その後1本ずつPGを決め、19−15(レンスターのリード)でラスト15分間の戦いに突入する。
 4点差を追うクレルモンは78分、フェーズを重ねゴールへ迫ったが、インゴールに
飛び込んだCTBウェスレー・フォファナがグラウンディングできず、ノートライ。それでもあきらめないフランスからの挑戦者たちは、残り1分に相手ゴール前でペナルティチャンスをもらい、FWが前進を繰り返したが、レンスターの鉄壁を崩すことはできず、最後は接点で相手FLショーン・オブライエンにボールを奪われ、初優勝の夢は潰えた。今大会、最も攻撃力が高かったクレルモンだが、司令塔のダヴィッドゥ・スクレラを故障で欠いたのも痛かった。


 


 ハイネケンカップの決勝戦は、5月19日にトゥイッケナム・スタジアム(ロンドン)で行われる。アルスターが勝てば13年ぶり2度目の優勝。レンスターが制せば、2季連続3度目の戴冠となる。


 


 

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