スコットランド勢初! エディンバラがハイネケンカップ4強入り
欧州最強クラブを決める「ハイネケンカップ 2011−2012」のノックアウトステージが7日から始まり、エディンバラとレンスターがいち早く準決勝進出を決めた。エディンバラはトゥールーズ(フランス)を19−14で降し、スコットランド勢として初の4強入り。昨シーズンのチャンピオンであるレンスター(アイルランド)は34−3でカーディフ・ブルーズ(ウエールズ)に快勝し、連覇へあと2勝と迫った。
歴代最多の優勝4度を誇るトゥールーズを地元マレーフィールドに迎えたエディンバラは、前半1分過ぎ、SOグレイグ・レイドローがゴール前へハイパントを蹴り、こぼれ球をSHマイク・ブレアーが確保して先制トライを挙げた。しかし、トゥールーズが3本のペナルティゴール(PG)で逆転すると、30分にはハイボールを処理した元7人制フィジー代表のWTBティモジ・マタナボウが、自陣10メートルから力強い走りで一気にゴールへ駆け込み、点差を広げた。早めに追いつきたいホームチームは、38分にレイドローがドロップゴールを決め、10−14と差を詰めてハーフタイムへ。
リードしていたフランスの強豪だが、相手のハイパント攻撃にてこずり、徐々にペースを乱していった。エディンバラはFW戦でも奮闘し、46分と51分にSOレイドローがPGを決めて逆転。スコットランド代表でもある26歳の司令塔は巧みなキック戦術で敵陣勝負に成功し、試合終了間際にもPGをねじ込んで、19−14で接戦をものにした。エディンバラは、過去一度だけ8強入りしていた2004年は、今回の対戦相手であったトゥールーズに敗れており、雪辱を果たした。
準々決勝第2試合は、カーディフがPGで先制したものの、バックスの攻撃力が高いレンスターが、12分にWTBイサ・ナゼワ、29分と46分にFBロブ・カーニー、33分には肩の故障から復活したCTBブライアン・オドリスコルがトライを奪い、圧勝した。なおこの試合には、レンスターに期限付きで加入した福岡サニックスブルースのLOブラッド・ソーン(2011W杯優勝のオールブラックス)が先発出場し、初めて欧州クラブ戦の最高峰舞台を踏んでいる。
カーディフ・ブルーズが敗れたため、今季ハイネケンカップでウエールズ勢は全滅。準々決勝の残り2試合、マンスター対アルスターのアイルランド勢対決と、サラセンズ(イングランド)対クレルモン・オーヴェルニュ(フランス)戦は、8日に行われる。