国内 2012.04.04

深谷SO山沢 選抜大会で注目集めるも「何がすごいのか」

深谷SO山沢 選抜大会で注目集めるも「何がすごいのか」

 埼玉・熊谷ラグビー場で3月31日に開幕した第13回全国高校選抜ラグビー大会では、深谷(埼玉)が7大会ぶりの8強入り。4日の決勝トーナメント1回戦では常翔学園(大阪)に7−21で敗れるも、大会を通じ、SO山沢拓也が存在感を見せた。
 2年生だった3月には、1学年上の選手が中心だった高校日本代表の一員として、イタリア・フランス遠征に参加。同年代の各国代表チームなどと4試合を行った。本人は「(欧州人の)ディフェンスは腕が長いので、ちょっと引っかかっただけでも止められる。個人的には通用しなかった。まだまだです」と謙遜。所属先の監督でもある横田典之FWコーチには「最初は外国人相手に戸惑いもあったようだけど、2試合目からは適応していました」と評価された。
 選抜大会でも、スペースへのパスと隙を突く突破で攻撃を先導する。3日、京都成章(京都)との予選リーグ第3戦では、12−12だった前半24分に勝ち越しトライ。ややでこぼこだった相手守備網を見逃さず、切り裂いた。ゲームは32−22で制した。それでも本人は終始、反省しきり。周囲からの高評価には「何がすごいのかがわからない。(思い返しても)悪いプレーしか出てこない」と苦笑していた。


(文・向 風見也)


 

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