セブンズ 2012.03.30

いよいよ東京セブンズ 村田ジャパン、準備は整った!

いよいよ東京セブンズ 村田ジャパン、準備は整った!

3.30japan


決戦前。選手への指示にも熱が入るセブンズ日本代表・村田亙監督(中央)
(撮影:BBM)


 


 


 いよいよ明日(3月31日)から始まるHSBCセブンズ・ワールドシリーズ 東京セブンズ2012。前日の午前中には、セブンズ日本代表が大会前最後のトレーニングを行った。目白の学習院大学で行われたキャプテンズランは、およそ1時間。4年にわたって代表の指揮を執ってきた村田亙監督の最後のセッションでもあった。


 コアチーム入りの3チームを決める前節の香港大会では4位に終わり、目標に一歩届かなかったジャパン。村田監督は、「(香港から)帰ってきてドッと疲れた感じはありましたが、気持ちを切り替えました」と語った。
「(香港での)3位と4位では大きく違う…とあらためて感じています。紙一重の勝負に勝ってもう一歩のところまで行けけど、最後も紙一重で負けた。1つのキック、ミスの怖さをあらためて知りました。ただ全員、地元での大会で結果を出そうという気持ちでひとつになっています。やりますよ」
 東京セブンズに向けてのポルトガル、サモアとの練習試合で上々の手応えを感じている指揮官は、反則からピンチを招き、ひとつのミスからすれ違いざまにトライを許した香港での戦いを振り返り、「もういちど、チームがやってきたことを全員で徹底しなければ」と語気を強めた。
「ラインアウトでもオプションを増やします。とにかくボールを持ち続ける時間を増やし、しっかり、しつこく守る。自分たちの形、ボールを速く、大きく動かすスタイルに持ち込めればNZからでもトライは取れたんです。徹底とディシプリンが大事です」


 


 同じ組に入ったのはフィジー、イングランド、フランス。強豪揃いである。村田監督はそれぞれを、こう見ている。
「最近のフィジーは、本当にトライを取られないチームです。だけど、タテにチャレンジしてボールをワイドに動かす形にチャレンジしたい。リアクションと切り返しで勝負です。イングランドは、デカい選手、早い選手が揃っていますが、自分たちの形を出せたなら」
 フランスにはこれまで何度か勝利した歴史があるが、進化のスピードは加速中だという。
「手強い相手になりました。マチュー・セベスという選手がいるんですが、彼は以前私がバイヨンヌに在籍した頃はまだ中学生でサインをしてあげたこともあります(笑)。ずいぶんいい選手になっているので、要注意ですね」
 指揮を執る最後の大会を前に、「2勝してカップ戦へ」とターゲットを定める村田監督は、言葉を続けた。
「結果にはこだわりますが、結果以上のものを残す戦いをやりたいですね」
 ファンの心をふるわせる2日間にすることを約束した。
 また桜のエンブレムを胸に、ついにファンの前に登場する藤田慶和も、秩父宮に初めて立つ興奮の前日に思いを語った。
「だいぶ試合モードになってきました」と笑うヤングスターは、「チームとしても、個人としても、大会への入りとなる初戦は大事だと思う。そこに集中したいですね」と落ち着いていた。
「国際大会を経験してきて、自分のスピードがどんどん高まっている感覚です。その武器を思い切りだして戦いたいですね。香港では(ラインアウトの)スローイングのミスなどでチームに迷惑をかけたけど、そこは改善し、もっと貢献できるように集中します」
 予選プールでは別組となったが、NZ代表にいる18歳トリオと是非対戦したいと願う藤田。
「サニックスのワールドユースで戦ったハミルトンボーイズのジョー・ウェッバーや、自分がセントビーズ高に留学して全国3位になったときの優勝チーム、ケルストンボーイズにいたロランギ・ヴィシニアと戦えたらいいですね」
 そのためには、村田監督が掲げるプール2勝は絶対に果たさなければならない。


 

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