香港セブンズ優勝はフィジー 新鋭・藤田は6トライで堂々2位タイ
世界各地から24カ国・地域の代表が香港に集い、3日間にわたって開催されてきた「2011−2012 セブンズ・ワールドシリーズ 香港大会」(第6ラウンド)は25日、大会の全日程を終了し、フィジーが優勝カップを獲得した。
開幕ラウンド(豪州・ゴールドコースト大会)のチャンピオンでもあるフィジーは、今季2大会(南ア・ポートエリザベス大会、NZ・ウェリントン大会)を制しているニュージーランドと決勝戦で激突し、35−28で勝利。シリーズ総合ランキングでは、トップを走るニュージーランドにわずか2ポイント差と迫った。ニュージーランドは今季チーム最多の27トライを挙げているフランク・ハライを故障で欠いたのが響いた。
3位決定戦では、南アフリカが28−0でイングランドを退け、総合ランキングでも3位をキープした。
敗者によるプレート優勝(5位決定戦勝者)はサモア。9位決定戦のボウル決勝はケニアが制し、シールド(13位決定戦)はカナダがものにした。
世界の強豪12カ国(コアチーム)が優勝杯を争った一方で、日本を含む中堅12チームにより、来季セブンズ・ワールドシリーズのレギュラー参戦をかけたコアチーム昇格決定戦が行われ、カナダ、スペイン、ポルトガルが強豪グループに格上げとなった。
昇格決定トーナメントの準々決勝で香港に延長勝ちし(10−5)、目標達成まであと1勝と迫った日本だったが、準決勝ではスペインに延長で競り負け(12−17)、3位決定戦はポルトガルに19−33で屈した。
しかしながら、18歳の大物ルーキーである藤田慶和(東福岡 → 早稲田大)が今大会6試合で6トライを奪い、世界のトッププレーヤーに交じってトライランキングの2位タイに名を連ねるなど(1位のサモア代表ポール・ぺレスに1本差)、将来への明るい兆しはあった。
セブンズ・ワールドシリーズは次の舞台を東京へ移し、3月31日と4月1日に秩父宮ラグビー場で世界最高峰の7人制ラグビーが行われる。
※ 2012 香港セブンズ プール順位表&結果
http://rugby-rp.com/free.asp?idx=101980&code_s=10041001
※ 2011−2012 セブンズ・ワールドシリーズ総合ランキング
http://rugby-rp.com/free.asp?idx=101479&code_s=10041001