各国代表 2012.03.21

5年目のアジア5カ国対抗 日本を頂点に24チーム集い 4月開幕

5年目のアジア5カ国対抗 日本を頂点に24チーム集い 4月開幕

 アジア最高峰の国際大会である「HSBC アジア5カ国対抗戦」は今年で5周年を迎え、4月に開幕する。トップ5からディビジョン5まで、24カ国・地域代表が参加し、計34試合が行われる予定。
 オーストラリア代表やスーパーラグビーのブランビーズなどで数々の功績を収め、サントリーサンゴリアス監督としてトップリーグと日本選手権の2冠を達成したエディー・ジョーンズ氏が日本代表のヘッドコーチに就任することとなり、19日に代表メンバー30名を発表したばかり。ポテンシャルの高い若手と経験豊かなベテランで、バランスよく編成された新生ジャパンは、今大会で5連覇がかかっており、打倒ジャパンに意気込む香港、UAE(アラブ首長国連邦)、カザフスタン、韓国の挑戦を受ける。
 日本代表は4月2日から静岡合宿、18日からは大阪合宿に入り、28日の開幕戦(対カザフスタン)に備える予定。そして、エディージャパンの日本での披露目は、福岡(レベルファイブスタジアム)で5月5日に行われるUAE戦が最初となる。


 


 世界ランキング26位の香港は昨年、ワールドカップを控えた日本代表に22−45と迫っており、今回は若手が多く含まれた日本から金星を奪うチャンスと燃えている。12月にドバイで行われた「第1回エミレーツ航空カップ・オブ・ネーションズ」では、ケニア、ブラジル、UAEを破って優勝しており、国際舞台へのアピール、そしてアジアトップの座を意識し始めた。
 アラビア半島共同体で構成していた「アラビアンガルフ」から独立し、昨年3位だったUAEは、元オーストラリア代表のダンカン・ホール氏を監督に迎え、トップ5残留を最低限の目標に掲げる。
 ノーマッズ(遊牧民)という愛称を持つカザフスタン代表は、2011年の苦しい戦いを経験した若い選手の活躍が期待され、新生ジャパンの記念すべき第1戦目の相手として注目が集まる。
 そして、下部リーグのディビジョン1で優勝し、スリランカと入れ替わって昇格してきた韓国。以前は、日本に次ぐアジア2位の実力を持っていただけに、復活を願うファンの声は多い。


 


 来季トップ5昇格を目指すディビジョン1の戦いは4月15日からスタート。フィリピン(マニラ)を舞台に、ホスト国とスリランカ、シンガポール、中華台北が激突する。


 ディビジョン2と3は、マレーシア(クアラルンプール)で開催されるラグビーフェスティバルと併せて実施することとなった。両大会の優勝国は今年後半の入替戦に進み、ディビジョン1昇格を決めた国は、ワールドカップ2015年大会への望みをつなぐことができる。
 ディビジョン4はドバイ開催で、ディビジョン5はカンボジアで行われる予定。


 


 アジアで草の根からラグビー普及活動に取り組んでいるアジアラグビー協会(ARFU)は、今年も大会冠スポンサーであるHSBCの協力を得て、コーチングツアーを実施することが決まった。過去2年間で15カ国・6000人以上の子どもたちを対象にコーチング活動を行ってきたが、今年もHSBCペンギンズとARFUが中心となって、ラグビーをしている子どもたちやラグビーボールにまったく触れたことがない子どもたちに、このスポーツの魅力を紹介していく。
 国連の統計によると、世界の若年人口(15〜24歳)の大多数(約85%)が開発地域に住み、そのうちの約60%がアジアに居住しているという。そのため、このHSBC・ARFUコーチングツアーは、ワールドカップ2019年大会(日本開催)に向けたファン拡大や、世界で最も人口の多い地域で次世代のエリートタレントを育てていく大事な手助けとなっている。


 


(文・写真:アジアラグビー協会/翻訳協力:日本ラグビー協会)


 


asia 5



<アジア5カ国対抗 TOP5>
日本(14) / 香港(26) / UAE / カザフスタン(31) / 韓国(32)


※ ( )内はIRBランキング=2012年3月19日時点。2010年創立のUAEはランク外


 


■試合日程


【第1節】
・4月27日(金) UAE vs. 香港 (ドバイ/20:00キックオフ)
・4月28日(土) カザフスタン vs. 日本 (アルマティ・セントラルスタジアム/15:00キックオフ)


 


【第2節】
・5月5日(土) 香港 vs. 韓国 (香港/16:00キックオフ)
・5月5日(土) 日本 vs. UAE (福岡・レベルファイブスタジアム/18:00キックオフ)


 


【第3節】
・5月11日(金) UAE vs. カザフスタン (ドバイ/20:00キックオフ)
・5月12日(土) 韓国 vs. 日本 (ソウル・城南総合運動場/13:00キックオフ)


 


【第4節】
・5月19日(土) 日本 vs. 香港 (東京・秩父宮ラグビー場/14:00キックオフ)
・5月19日(土) カザフスタン vs. 韓国 (アルマティ/15:00キックオフ)


 


【第5節】
・5月26日(土) 韓国 vs. UAE (ソウル/13:00キックオフ)
・5月26日(土) 香港 vs. カザフスタン (香港/16:00キックオフ)



※ キックオフ時間は現地時間


 


 


<アジア5カ国対抗 Div.1>
スリランカ(46) / シンガポール(52) / フィリピン(71) / 中華台北(57)


※ ( )内はIRBランキング=2012年3月19日時点


 


<アジア5カ国対抗 Div.2>
マレーシア(63) / タイ(65) / イラン / 中国(62)


※ ( )内はIRBランキング=2012年3月19日時点。イランはランク外
 

<アジア5カ国対抗 Div.3>
インド(77) / グアム(89) / インドネシア / パキスタン(71)


※ ( )内はIRBランキング=2012年3月19日時点。インドネシアはランク外


 


<アジア5カ国対抗 Div.4>
カタール / ヨルダン / レバノン / ウズベキスタン


※ 上記4カ国はまだIRBランキング入りしていない



<アジア5カ国対抗 Div.5>
ラオス / カンボジア / ブルネイ


※ 上記3カ国はまだIRBランキング入りしていない


 


2011 japan


全勝で4連覇を達成した2011年のJKジャパン


 

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