豪州代表101キャップ LOシャープ 今季スーパーラグビー後に現役引退
オーストラリア代表(ワラビーズ)のLOとして歴代最多の101キャップを持つナイサン・シャープは10日、今年のスーパーラグビー後にすべての競技ラグビーから引退すると発表した。今月末に34歳の誕生日を迎えるシャープには、ラグビー人生の最終章はヨーロッパですごすのではないかとの憶測が流れていたが、現在所属するフォースでジャージーを脱ぐことを明らかにした。雑音を消し、2月24日開幕のスーパーラグビーに集中する。
2002年6月のフランス戦で代表デビューを果たしたシャープは、10年間もワラビーズの中心選手として活躍し、ワールドカップは3大会に出場。2011年大会の3位決定戦で100キャップの大台に到達し、ジョージ・グレーガン(139キャップ)、ジョージ・スミス(110)、スティーブン・ラーカム(102)、デイヴィッド・キャンピージ(101)らとともに、オーストラリアのラグビー史に燦然と輝く伝説の男となった。2007年には国内の年間最優秀選手に贈られる「ジョン・イールズ・メダル」を受賞。チームメイトからの信頼も厚く、昨年末は、オーストラリアの全プロ選手たちによって選ばれる栄誉ある賞「メダル・フォー・エクセレンス」に輝いた。
ラストシーズンとなるスーパーラグビーは今年で15季目。キャプテンマークは10歳若いFLデイヴィッド・ポーコックに譲ったものの、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの参加国全選手のなかで歴代最多の147試合出場(レッズで70試合、フォースで77試合)を記録している大黒柱であり、最終ゴールとして、フォースがこれまで成しえたことのないプレーオフ進出を目指す。
ラインアウトのスペシャリストは選手引退後、資源産業に関する仕事をスタートさせ、ラグビーのコメンテーターとしても活動する予定。