イングランド代表SHケア　またも酒絡みの問題で６カ国対抗戦出られず

　イングランド代表のSHダニー・ケア（ハリクインズ）が、度重なるアルコール関連のトラブルにより、２月４日に開幕するシックスネーションズ（欧州６カ国対抗戦）を欠場することが濃厚となった。
　32キャップを持つ25歳は、昨年12月10日に行われたハイネケンカップのトゥールーズ戦に敗れたあと、酒場で酔って騒動を起こし逮捕され、元旦には飲酒運転の容疑で捕まっていた。
　飲酒運転の件では罰金を支払って釈放されたケアだが、３週間のうちに２度もアルコール絡みの問題を起こしたことで、怒った所属クラブは１万ポンド（約120万円）の罰金を科し、イングランド代表の暫定的な監督に就任したスチュアート・ランカスター氏も警告を言い渡した。イギリスの各メディアによれば、代表の新指揮官はケアと会い、「今回のスコッドメンバーには考えておらず、サクソンズ（A代表）入りもない」ことを告げた模様。今月11日の新チーム発表会見で、彼の名が呼ばれないのは確実となった。
　ケアは昨年８月のウエールズ戦で左足親指を骨折し、ワールドカップ出場を断念していたが、ライバルのSHベン・ヤングス（レスター・タイガース）から代表の「９番」を取り戻す挑戦者の１番手と目されていた。