国内 2012.01.01

國學院栃木×深谷 深谷追い上げるも実らず

國學院栃木×深谷 深谷追い上げるも実らず

 31−26と勝利も、國學院栃木のFB田村熙は、「速いテンポでやりたかったけど、反則が多く…」。2012年元旦、大阪は近鉄花園・第1グラウンドでの全国高校ラグビー3回戦。國學院栃木は深谷を相手に前半を24−7と先行も、後半のスコアは7−19。原因は反則だと田村は感じた。
 一方、敗れた横田典之監督は、「ちょっとしたタックルの踏み込みの甘さ」のため前半24失点を喫したと悔やむが、実際、序盤の守備で手応えを感じた。深谷の選手が列を組み前進、その後ろを他の仲間がカバーし、相手を手こずらせたのだ。後半2分、この日有効だったラインアウトモールでPR保泉恭平がトライ。24−12。18分に31−12とされ迎えた終盤、國學院栃木の反則もあり、深谷はさらに攻めた。22分、敵陣22メートルエリア中央から左に展開。WTB中島大希のトライとSO山沢拓也のゴールで31−19とした。
 そして28分だ。長所の攻撃力で戦前から注目された山沢が、敵陣ゴール前左で相手のタックルをかわす。それまで味方に球を託す感があったが、この時ばかりは自らインゴールへ突っ込む。ゴールも決める。追い上げは及ばずも、観客が沸いた。


(文・向 風見也)


 

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