明治大 関西学大に快勝も「こう着状態が続いた」(吉田監督)
ラグビーの全国16強による大学選手権1回戦が18日に各地であり、埼玉・熊谷ラグビー場では関東大学対抗戦A(対抗戦)3位の明大が関西第5代表の関西学大に38−3で快勝。25日に愛知・瑞穂ラグビー場で行われる、対抗戦4位の筑波大との2回戦に駒を進めた。
前半、明大は関西学大を圧倒した。1分、自陣ハーフウェーライン付近での相手ペナルティから速攻を仕掛け、左から右へ展開。タッチライン際でできたポイントのブラインドサイドをSH多田潤平が突き、その折り返しを受け取ったFL竹内健人が先制。SO染山茂範のゴールも決まった。続く5分には敵陣ゴール前左ラインアウトからモールを組み、PR石原慎太郎が止めを刺した(ゴール失敗)。12分には敵陣中盤右ラインアウトからWTB斉藤春樹がビッグゲイン。続いて、左に展開されたボールを受けたWTB山中翔平が、タッチライン際を駆け抜けた(ゴール失敗)。22分には再び敵陣ゴール前左でラインアウトモールを押し込み、NO8小河康蔵がトライを決めた(ゴール成功)。24−0でハーフタイムを迎えた。
後半は、関西学大がやや息を吹き返した。4分、鋭い出足の守備と速攻でゴール前まで進み、FB小樋山樹がペナルティゴールを決めた。明大は8分、ラインアウトモールからHO鈴木亮大郎がインゴール左隅に飛び込んだが(ゴール成功)、その後はミスも重ね試合の流れは停滞した。32分、明大は自陣ハーフウェーライン付近でのターンオーバーからWTB村井佑太朗が独走、左タッチライン際へ飛び込みだめを押したが(ゴール成功)、勝った明大の吉田義人監督は「攻撃でのリズムが出せなかった時にこう着状態が続いてしまった。取りきれるところを取りきれなかったのは今後の課題かなと思います」と話した。「関西学大さんは撃沈覚悟で来る。それを受けないように、(試合に)と臨んだのですが…」2回戦に向けては「真っ向勝負です」と語った。負けた関西学大の萩井好次ヘッドコーチは、「序盤で明治大学さんの勢いにやられて点差を離されてしまったのですが、最後の最後まで挑戦し続けた。選手を誇りに思います」とチームを労った。
(文・向 風見也)