国内 2011.12.18

関東リーグ王者の流経大は初戦敗退! 伝統校・慶應が意地見せた

関東リーグ王者の流経大は初戦敗退! 伝統校・慶應が意地見せた

 2011年度の大学日本一を決める「第48回全国大学ラグビーフットボール選手権大会」は18日に幕を開け、全国各地で1回戦8試合が行われた。
 3連覇がかかる王者・帝京大(関東対抗・1位)は、福岡・レベルフ
ァイブスタジアムで九州チャンピオンの福岡工業大と対戦し、16トライの猛攻で96得点、守ってはノートライ(ペナルティゴール2本のみ)に抑え、危なげなくセカンドステージへコマを進めた。関西王者の天理大は大阪・近鉄花園ラグビー場で関東第5代表の法政大と激突し、39−19で勝利。昨年度のファイナリスト早稲田大(関東対抗・2位)は愛知・瑞穂ラグビー場で大阪体育大(関西・3位)に51−7で快勝した。


 


 優勝候補が揃って順調に2回戦進出を決めるかに思われた。しかし、関東大学リーグ戦1部で初優勝した流通経済大は、関東大学対抗戦A・5位から復調した伝統校・慶應義塾大に24−39で敗れる“波乱”。
 前半6分にLO小野寺優太のトライで先制した流経だったが、最後まで慶應の持ち味である、低く強いタックルに苦しんだ。20分を過ぎてから2トライを返され、前半を12−14で折り返すと、後半早々にペナルティゴールで先手を取られ、43分には慶應のFL石橋拓也にキックチャージを許し、トライで加点された。
 46分、流経はゴール前の密集から手を伸ばしたLO萩澤正太のトライが認められ、ゴール成功で5点差としたが、慶應はすぐに反撃。49分、WTB児玉健太郎の左サイド突破でチャンスを広げると、巧みなボールキープから素早く細かい右へのパス回しで流経の守りを崩し、WTB鈴木貴裕がインゴールへ。66分には、ブレイクダウンでターンオーバーに成功した流経だったが、直後のSH児玉大輔のパスを慶應NO8栗原大介がインターセプトし、チーム5本目のトライで勝負を決めた。
 76分に流経はFB小澤大のトライで意地を見せたが、猛追する時間は残っていなかった。2011年度関東大学リーグ王者が目指した全国頂点の道のりは、1回戦で終わった。
 勝った慶應義塾大は、25日の2回戦で関西チャンピオンの天理大に挑む。


 1回戦全8試合の結果と2回戦のカードは以下のとおり。


 



<第48回 全国大学選手権大会>


 


【1回戦結果/2011年12月18日】



帝京大 96 – 6 福岡工業大
大東文化大 17 – 49 同志社大
明治大 38 – 3 関西学院大
筑波大 22 – 19 東海大


 


早稲田大 51 – 7 大阪体育大
立命館大 12 – 22 関東学院大
天理大 39 – 19 法政大
慶應義塾大 39 – 24 流通経済大


 



【2回戦カード/2011年12月25日】


 


早稲田大 vs. 関東学院大


(東京・秩父宮ラグビー場/12:00 開始)
帝京大 vs. 同志社大


(東京・秩父宮ラグビー場/14:00 開始)


 


明治大 vs. 筑波大


(愛知・瑞穂ラグビー場/12:00 開始)
天理大 vs. 慶應義塾大


(愛知・瑞穂ラグビー場/14:00 開始)


 


 

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