全国大学選手権開幕! 筑波が東海を撃破
第48回全国大学選手権大会が18日に開幕し、東京・秩父宮ラグビー場で行われた1回戦の第1試合は、筑波大(関東対抗・4位)が東海大(関東リーグ・2位)との接戦を22−19で制した。
先制したのは筑波大。前半5分過ぎ、SO松下真七郎がゴール前左にハイパントを上げると、駆け上がったWTB山下一が空中戦後のこぼれ球を拾ってトライを奪った。ゴールも決まり7−0。
対する東海大は13分、敵陣22メートル内でのスクラムから、SH那須光が鋭い切り込みでディフェンダーを引き付けたあと、WTB小原政佑が抜け出してゴールラインを越えた。
同点とされた筑波大はその約2分後、相手の22メートルライン外でブレイクダウン後のキックチャージに成功すると、ボールはFL水上彰太からLO鶴谷昌隆へと渡り、再びリードを奪うトライ。29分にはFB内田啓太が中央をブレイクスルーしてゴール前まで持ち込み、筑波大FWのサポートも速く、最後はSO松下が3人をかわして右隅にねじ込んだ。
19−7と筑波大リードでハーフタイムへ。
早目に点差を縮めたい東海大は後半に入ってから攻撃のテンポがよくなった。しばらくは筑波大の粘り強いディフェンスに苦しんだものの、47分、ゴール前のスクラムからFL石上裕一の突進を経て、最後はWTB天坂裕也が左サイドを抜けて飛び込んだ。19−12。
後半67分、筑波大は反則の繰り返しによりHO彦坂圭克が一時退場。すると直後のゴール前スクラムで、相手FW7人に対し優位に立った東海大は途中出場NO8村山廉がパワフルに突進し、同点につながるトライを獲得した。
19−19、残り時間10分。波に乗りたい東海大だったが、リスタート後、自陣10メートル内側のポスト正面で反則を犯し、筑波大SO松下がペナルティゴール(PG)を決めた。息詰まる攻防で時計は進み、78分、今度は東海大が22メートル外のほぼ正面でPGチャンスをつかんだ。決まれば同点。しかし、途中出場SH青山祐季のキックは、右に外れた。
昨季のセミファイナリストはそれでもあきらめず、79分に敵陣22メートルまで攻め込む。しかし、この日苦しんだラインアウトをまたしてもものにできず、まもなくノーサイドの笛を聞いた。
なお、大阪・近鉄花園ラグビー場で行われた第1試合は、同志社大(関西・2位)が大東文化大(関東リーグ・4位)に49−17で勝利。愛知・瑞穂ラグビー場では関東学院大(関東リーグ・3位)が22−12で立命館大(関西・4位)を破っている。