各国代表 2011.12.13

イングランドの英雄ウィルキンソン 代表引退を発表

イングランドの英雄ウィルキンソン 代表引退を発表

 イングランド代表として14年間で91キャップを獲得し、黄金の左足を武器に162本のコンバージョン、239本のペナルティゴール、そして36本のドロップゴールを成功させ、6トライを含む1179得点(ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズを含めれば1246得点)という世界第2位の大記録を打ち立てたジョニー・ウィルキンソンが12日、国際舞台からの引退を自身のウェブサイトで発表した。
 2003年ワールドカップではオーストラリアとの決勝戦延長でドロップゴールを決め、母国に初めてエリスカップ(優勝杯)を持ち帰ったイングランドの英雄。しかし、32歳で臨んだ今年のワールドカップでは左足に輝きを失い、司令塔としてチームをコントロールできず、準々決勝敗退の第一戦犯とされていた。
 ウィルキンソンは、「とても悲しい決断だが、イングランド代表とともに歩んできた私のラグビー人生は、たくさんの祝福を受けたことを知っている。すべてを捧げて取り組んできた夢をあきらめる日が来るとは思いもしなかったが、時は来た。代表チームにとっては正しい決断だと信じているし、スチュアート・ランカスター(新ヘッドコーチ)とイングランドチームの成功を祈っているのは言うまでもない」とメッセージを残し、ファンや、2011年ワールドカップをともに戦ったマーティン・ジョンソン前監督をはじめとするマネジメントスタッフにも感謝の気持ちを綴っている。
 ナショナルチームのジャージーは脱ぐが、トゥーロン(フランス)でのキャリアは続ける予定。1992年以来のフランス王者を目指しているチームは現在5位につけており、今夜のアジャン戦でウィルキンソンはエース番号「10」をつける。


 

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