キヤノンが2季連続のトップイースト優勝 クボタとの激闘制す
トップイースト・ディビジョン1の最終戦が11日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、キヤノンイーグルスがクボタスピアーズとの無敗同士対決を31−15で制し、2季連続2度目の優勝を果たした。今季のキヤノンは第4節の三菱重工相模原ダイナボアーズ戦で引き分けたものの、一度も敗れることなく8勝1分の勝点41で1位。昨季トップリーグ13位から下部リーグに降格し、新たなチャレンジを順調に進めてきたクボタだったが、8勝1敗(勝点36)で2位に終わった。
先制したのはクボタだった。前半9分、キヤノンが自陣10メートル内でパスを乱すと、クボタは一気にプレッシャーをかけてターンオーバー。CTBマプスア、SO森脇と右へ渡し、最後はFB伊藤がトライを決めた。
しかし4分後、キヤノンがすぐに同点とする。バックスのすばやい展開で相手22メートル内を脅かすと、最後は左サイドに待っていたLOヴァンデンベルグが余裕をもってインゴールに入った。
31分、クボタはロングパスを使って相手防御網を破り、WTB阿部がトライ。さらに36分には、CTBオツコロのブレイクをきっかけに反則を誘い、SO森脇がペナルティゴール(PG)を決めた。
前半を7−15とリードされたキヤノンは後半5分、ゴール前5メートルのラインアウトからモールで押し込み、NO8ソンゲタがトライ。CTB三友のゴールも決まり1点差とした。サポーターの大声援もあり流れを引き寄せると、15分にPGチャンスを得、CTB三友の正確なキックで逆転に成功する。さらに24分、クボタ陣22メートル内で相手ラインアウトをスティールしたキヤノンは、すばやく左に展開してWTB瓜生がトライ。9点差のセーフティリードで守りにも集中力が増すと、ロスタイムには途中出場FB大居がダメ押しトライを奪い、2季連続無敗でイーストの頂点に立った。
敗れたクボタだが、トップリーグ復帰の望みは残っている。各地域リーグ(イーストDiv.1、ウェストA、キュウシュウA)の2位チームによる「トップチャレンジ2」でトップになったチームは、キヤノン(イースト1位)、豊田自動織機(ウェスト1位)、九州電力(キュウシュウ1位)とともに「トップチャレンジ1」を戦い、来季のトップリーグ昇格を目指す。