国内 2011.12.04

パナソニック NTTドコモに勝利も課題あり

パナソニック NTTドコモに勝利も課題あり

 ラグビートップリーグ第5節は4日、各地で4試合があり、大阪・近鉄花園ラグビー場では前年度王者のパナソニックが今季から昇格したNTTドコモに57-32で勝利した。勝ち点は1試合で4トライ以上挙げた時に与えられるボーナスポイント「1」を含め、「5」を得た。4勝1敗で総勝ち点を「20」とした(3位)。ドコモは敗れるもボーナスポイント「1」を獲得。0勝4敗1分で総勝ち点「2」となった(13位)。
 なお、熊本・KKウイングではサントリーがホンダを45-14で破り全勝を守った(総勝ち点「22」で2位)。前節はパナソニックに16-19と健闘したホンダだったが(11月20日・足利)、総勝ち点は「3」のまま(12位)。愛媛・ニンニンスタジアムでは神戸製鋼がコカコーラWを31-12で制し総勝ち点は「16」で5位(コカコーラWは総勝ち点「1」で14位)、福岡・グローバルアリーナではヤマハがサニックスを59-0と圧倒し総勝ち点を「15」とした(6位)。サニックスは総勝ち点「3」の11位。


 


 前半3分にNTTドコモSOハミッシュ・ガードが先制ペナルティーゴール(PG)を決めるも、8分、パナソニックは敵陣ゴール前左スクラムの脇からNO8ヘンドリック・ツイが飛び出しゴールラインを突破。FB田邉淳のゴールも決まりスコアは7-3と逆転した。その後ペースを掴んだパナソニックは、21分に連続攻撃からNO8ツイがこの日2本目のトライを決め(ゴール成功)、28分こそNTTドコモSOガードにPGを決められたが、31分、またも連続攻撃を繰り出しCTB霜村誠一主将がゴールエリアに飛び込んだ(ゴール成功)。ただNTTドコモも37分、CTB中矢健が約40メートルを走りトライ。ゴールも決まり21-13という点数でハーフタイムを迎えた。
 後半、パナソニックが1分にラックサイドからPR木川隼吾、3分には左への展開から大外にいたLO飯島陽一がそれぞれトライラインを割った。木川の得点時のゴールは成功させていた田邉が、7分にはPGを決めた。36-13と、パナソニックが試合を決したかに見えた。
 ところが、ここからNTTドコモが肉弾戦での激しさを得点に繋げてゆく。11分にFLスティーブン・セテファノが、18分にはSOガードがそれぞれラックの脇を突っ込みトライ(11分はゴール成功)。その間、14分にはパナソニックLO劉永男がゴールラインを越えていたが(ゴール成功)、点差は43-25となった。NTTドコモは29分、相手のスクラム時のペナルティーを受け、FLイオンギ・シオエリがそのままボールを持ち込んだ。ボーナスポイント獲得に繋げた。結局、37、41分とFLバツベイシオネがトライを取り、パナソニックが57-32で試合を制したが、勝った中嶋則文監督は「後半、ディフェンスが少し崩壊してしまった。(その)原因はアタックで継続できずにタッチに出されたり、ミスしたりと…。小さなことをもう少し修正していきたい」。一方、NTTドコモの高野一成ヘッドコーチは「4トライを取れた。一定の成果は見せられた」と語った。


(文・向 風見也)


 

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