大東文化大 日大に敗れるも4位で大学選手権出場
関東大学ラグビーリーグ戦1部は27日、4試合が各地で行われた。東京・秩父宮ラグビー場では大東文化大が日大に17-24で敗れながらも大学選手権出場を決めた。
なお、同じく秩父宮ラグビー場では流経大が東海大と首位決戦を演じ24-17で勝利。両チームとも6勝1敗の勝ち点25で並び、当該校同士の対戦を制した流経大が創部47年目での初優勝を飾った。敗れた東海大は昨季まで続いた連覇が4で止まった。
埼玉・熊谷ラグビー場では関東学大が中央大に27-12で、東京・法政大グラウンドでは法大が拓殖大に31-12でそれぞれ勝った。リーグ戦上位4チームに与えられる12月18日からの全国大学選手権への出場枠は流経大(6勝1敗・1位)、東海大(6勝1敗・2位)、関東学院(5勝2敗・3位)、大東文化大(3勝4敗・4位)で埋まり、5位の法大は12月11日に東北学院大との関東地区第5代表決定戦(宮城・ユアテックスタジアム)に進む。
大東文化大は前半17分、ゴール前左ラインアウトからラックを何度も形成、最後はモールを作りPR深野卓の先制トライを呼び込んだ(ゴール失敗)。24分には日大がゴール前右ラインアウトからモールを押し込みNO8タリフォラウ・タカウが5-5の同点としたが(ゴール失敗)、今季ディフェンスを強化した大東文化大が1対1のタックルスキルの上手さ、NO8テビタ・ツポウのターンオーバーなどで持ち味を見せた。
後半は3分にNO8テビタがゴール前左中間のスクラムサイドからボールを持ち込み5-10とリードした大東文化大だが、徐々に足が止まった。それと平行して、日大が正確なパス回しで攻め続けた。10分、スクラムを起点にSH小川高廣がゴールエリア右隅に飛び込み10-10のタイスコアとした。
23分、敵陣左のラックでターンオーバーを決めた大東文化大が、キックを試みた。それをチャージした日大はゴール前左でラックを形成、ボールを一気に右へと展開し、CTB新井謙徳がトライラインを割った。SH小川のゴールも決まり、日大は17-10と勝ち越した。続く32分、今度は左への展開からFB徳留颯也が走り切った。ゴールも決まって24-10となった。
42分には大東文化大FLフィリペ・フィナウのトライと同SO林博紀のゴールで24-17となったが、反撃はそこまで。勝った日大加藤尋久ヘッドコーチは、大学選手権出場を逃したことに悔しさをにじませながら「色は出せた。自分たちの強みを出して戦うためにはどうしたらいいか、選手が考えられた」。それに対して選手権への切符を掴んだ大東文化大・青木忍監督は「ディフェンスはしっかりして、折角ターンオーバーをしてもこちらのミスでもう一度ターンオーバーされて…。残念な負け」と語った。
(文・向 風見也)