女子 2011.11.27

女子W杯4連覇中の最強ブラックファーンズ 敵地でイングランドに敗北

女子W杯4連覇中の最強ブラックファーンズ 敵地でイングランドに敗北

 1990年に国際舞台に登場して以来、全58試合で3敗しかしておらず、1998年から4大会連続でワールドカップを制してきた女子ラグビー界最強のブラックファーンズ(女子ニュージーランド代表)が、敵地でイングランドに敗れた。2010年女子ワールドカップ決勝で激闘を繰り広げた世界ランキング1位と2位のライバルは、今年から定期戦を始めることとなり、現地時間26日に聖地トゥイッケナムで行われた第1戦は、イングランドが10-0で勝利した。


 


 前半30分、英サンデー・タイムズ紙による「2010年最優秀女性スポーツ選手」に選ばれたダイナミックなFL、マーガレット・アルフォンジが自身通算25本目のトライを挙げると、後半58分にはキャプテンのSOケイティー・マクリーンがドロップゴールを決めた。フィットネスが強化され、ラック戦と地域支配で上回ったイングランドは、走力高いブラックファーンズのBKが22メートル内に入ることを許さず、粘り強いタックルを80分間続けた。
 今回の“番狂わせ”はもちろん、1年前の敗北からリベンジを誓ってハードトレーニングを重ねたイングランド女子の努力が最大の要因ではあるが、王者ニュージーランドは試合感覚が鈍っていたという点も否めない。欧州6カ国対抗戦などを含めて、今年だけで代表戦10試合を戦ってきたイングランドに対し、ニュージーランドは2010年9月のワールドカップ決勝以来テストマッチを行っておらず、しかも国内選手権が終わってから約3カ月も時間が経過していた。
 苦汁をなめさせられ、目を覚ましたブラックファーンズ。今回の英国遠征で女子イングランド代表との対戦はあと2試合予定されており、29日に行われる第2戦と、12月3日の最終戦にさらなる注目が集まる。


 

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