海外
2011.11.16
南アの強豪ブルズ ケニアの新星をシャークスから獲得
国内最高峰選手権カリーカップで優勝23回、南半球スーパーラグビーで3度栄冠を獲得した南アフリカの強豪ブルー・ブルズ協会は14日、元U21ケニア代表の大型FWダニエル・アドンゴと2年契約を結んだと発表した。
ナイロビで生まれ育った22歳は、桐蔭学園高校(神奈川)出身の松島幸太朗が在籍したことでも知られる育成の名門シャークス・アカデミー(南ア)で10代後半から修業を積み、じっくり基礎を習得してきた注目株。LOとルースFWでプレーすることができ、今年はヴォダコムカップ(2軍レベルの南ア国内選手権)全10試合に出場して3トライを挙げた。
身長197センチ、体重112キロと大型ながら、40メートルを4秒88で走るスピードが最大の魅力であり、2012年は南半球の一流選手が集うスーパーラグビー出場を目指す。粗削りの黒いダイヤモンドが将来、母国ケニア代表のジャージーを選ぶのか、それとも世界一が見える南アフリカ代表入りを目指すのかは不明だが、プロラグビー選手としてブルズで大きく飛躍すれば、楕円球を愛するケニアの少年たちにとっても夢は広がる。