トヨタ　「７」と「10」は若手日本人が競争

　今季のラグビートップリーグは29日、開幕する。昨季4強のトヨタは、オープンサイドFLとSOに若手日本人選手が起用されるようだ。就任2年目の朽木泰博監督は「（候補選手は）持ち味が違う。チーム内のほかの選手とのバランス、相手の状況を見て1年間、競争させたい」と語った。
　昨季主将の中山義孝が負傷などで出遅れている背番号「7」、オープンサイドFLでは、東海大元主将で2年目の荒木達也、同じく2年目で関東学院大元主将の安藤泰洋、帝京大前年度主将のルーキー吉田光治郎が定位置を争う。「吉田はジャッカルなどタックルコンタクト周りでのプレー、荒木は状況判断、安藤はボールキャリアとしての力（に長所がある）」（朽木監督）。関係者への取材によれば、30日にある東芝との今季初戦（愛知・瑞穂ラグビー場）では吉田のスターティングメンバー入りが濃厚。吉田本人は8日に取材に応じ、「トヨタでは質の高いラグビーが求められる。1つひとつのプレーの質にこだわりたい」と話している。
　背番号「10」のSOでは「日本人を使いたい」と、春シーズンから法政大卒2年目の文字隆也を積極起用。「持っているもの、見えているものはある（確か）。タックルにも行ける」（朽木監督）。オープニングゲームではコンディション面が考慮され、栄徳高卒7年目の黒宮裕介が先発する可能性が高いものの、「（シーズン中に文字を）必ず使います」と指揮官は語った。

（文・向 風見也）