JKジャパン、カナダとの激闘はドロー 20年ぶりのW杯勝利ならず
ニュージーランドの北島ネーピア(マクレーンパーク)で27日、2011ラグビーワールドカップNZ大会・プールA「日本代表 vs. カナダ代表」の試合が行われ、80分間の死闘は23-23の引き分けに終わった。1991年大会のジンバブエ戦以来となる、日本代表の20年ぶりの勝利はならなかった。
前半7分、相手CTBファンデルメルヴァの力強い突進をWTB遠藤が止められず先制トライを許した日本だったが、3分後にCTBトゥプアイレイのブレイクをきっかけに右サイドを攻め上がり、最後はHO堀江がトライ、SOアレジのゴール成功で同点に追いついた。24分にアレジがペナルティゴール(PG)を決め日本がリード奪うと、前半終了間際には相手22メートル内のラインアウトからSOアレジとCTBニコラスのサインプレーが決まり、WTB遠藤がポスト下に飛び込んで点差を広げた。
前半は17-7、日本が10点リードで折り返した。
後半立ち上がりの44分、カナダは相手22メートル外のスクラムからWTBマッケンジーが一気に防御網を突き破り、5点差と迫るトライを獲得。その後、1本ずつPGを取り合い、ラスト10分の戦いに突入した。
ブレイクダウンでも奮闘した日本。73分にアレジがPGを決め8点差。しかしカナダは75分、CTBファンデルメルヴァが右サイドを攻め上がり日本のディフェンスラインを乱すと、最後はSOモンロがトライで3点差となった。そして79分、カナダは相手22メートル付近でペナルティをもらうと、迷わずポストを狙って同点に。
残り1分を切り、ボールキープで敵陣10メートルを超えた日本は、ポストまでの距離はまだあったものの、中央のブレイクダウンからSOアレジはドロップゴールを選択。しかし、届かず。その後も勝利を目指して前進を試みた日本だったが、カナダも死力を尽くして守りきり、まもなくノーサイドの笛が鳴った。
日本は0勝1分3敗で今大会終了。1勝1分1敗で勝点を6としたカナダは、準々決勝進出にわずかな可能性を残し、10月2日にニュージーランドと対戦する。
(文・竹中 清/ネーピア)